1/03/2013

ゆば亭「ますだや」と初詣

正月の好天気に誘われ、日光東照宮へ初詣に出かけました。
宇都宮から大谷を抜け今市までの道は、景色の良い快適なドライブ道です。
国道119号線に入り、日光市外に近づくと、移転して大渋滞。すぐにわき道に入り、渋滞を避けるために昼食としました。
日光ゆばをきちんといただいたことがなかったので、今日のお昼はゆば料理と決め、ゆば亭「ますだや」さんに入りました。
温泉旅館のような玄関に入ると、ご主人と仲居さんに丁寧に出迎えられ、早速ビビッている家内を引きずるように食堂へ。




聞けば大正時代からの建物で、かつては旅館だったそう。50畳ほどありそうな食堂は、今でこそテーブル席ですが、きっと大座敷だったに違いありません。

お料理はコースのみ。ここまで来たからには腹をすえ、特製日光ゆばを堪能しようではありませんか。

先ず出されたのは、ゆばのぜんまい和えと、紙ゆばの酢の物。
ぜんまいの味が上手に引き出されています。
たれのすっぱさがおつです。

続いてしの巻き揚げゆばの煮物。
だし汁が染み込んだ、巻きゆばが柔らか。
そして、メイン料理の引き揚げゆばの刺身と、
川鱒の塩焼き、栗、葉とうがらしの添え物。


この刺身は一食の価値あり
仕上げにたぐりゆばの味噌田楽。
ゆばの製法がいろいろあるようですが、味の違いはわかりませんでした。
最期に舞茸入りのお吸い物と、みぶ漬け、ごはんの九品完食となりました。

「ますだや」さんのゆばは、「海老屋」さんが手作りした”生ゆば”と”日光御膳湯波”を調理されているそうです。

さて食後に会計を済ませ(お一人様3,990円)ご主人の話を聞くと、このお店は2013/1/3をもって休業し、改装すると言うではありませんか。
大正時代からの建物はいたるところが傷んでおり、維持して行くよりは更地にして、一から出直すことを選んだそうです。
消えゆくものとなってしまう赴きある風景を、何枚かの写真に収めさせていただきました。
2013年秋に新装開業すべく、がんばっておられるようでした。

他にも国道沿いには、赴きある古い建屋が軒を連ねています。

町並みを抜け、東照宮へ向かいます。
石鳥居をくぐると、左手には五重塔がそびえています。

正面は東照宮最初の門、表門(仁王門)です。
ここから先は入場券が必要ですが、そろそろ日も暮れてきたので、われわれは遠くからのお参りとさせていただきました。
表門下では新年の甘酒が売られており、冷えた体を温めてくれます。
石灯篭にかかったくもの巣が、夕日で光っていました。
別の灯篭にはコケの帽子ができていました。
ふもとへ降りると、大谷(だいや)川にかかる神橋の上は、やわらかな初夕日(?)に染まった空が、きれいです。

旧市街を日光駅のほうに戻る途中に、日光宮前だんご屋さんがありました。
おばあちゃんの焼くおだんごに、行列が出来ていました。
年末年始は大忙しなのでしょう。中学生風の孫娘(?)も手伝っていました。


皆さんのお正月はいかがだったでしょうか?
それぞれに幸多き年となりますよう、今年もよろしくお願いいたします。