5/12/2008

お買い物


日本から帰る日、実家の近くのショッピングモールへ。
おおたかの森に行くつもりが、柏の葉キャンパスへ立ち寄ったら、そこで済んでしまった。

靴、靴下、その他つまらぬ雑品をいくつか。
日本人の足には、オニツカタイガーが良いです。

動画のほうで、かみさんからリクエストをもらっていたが、曲をコピーするのが面倒だったので、楽譜を購入。
曲名が出てこなかったが、さすが楽器屋の娘さん、「桑田の唄で、ウィンドサーファーだった人が癌で死んじゃって、その映画の」、「あ、わかりました」っと教えてくれた。
次はこれいってみようかな。
それと「古事記 逆説の暗号」という古代史本。あ、MINIの本も買いました。

大物は持って帰れないけれど、日本のモールも楽しいね。

桑田の唄で、ウィンドサーファーだった人が癌で死んじゃって、その映画のYou Tubeです。
http://youtu.be/HI7Gv3mOa-8

5/03/2008

ゴールデン・ウイークと運び屋


海外で仕事をしていてこれほど腹立たしい習慣(週間)は、無い。
他国では常時緊急対応しているのに、日本の企業はお休みである。
電気やガスを止めて、点検したりするため、工場の生産機能は停止する。
幸い今年のカレンダーでは、1週間丸まる休みにするには無理がある。
ただし、そういうときに限って、日本にある組織、生産設備が必要とされがちだ。
アメリカにもクリスマス前後に会社機能が停止することはある。
ただし、広く世界で認められたイベントのため、あきらめてくれる確率が高い。日本のGWとは、基本的に違う点である。

何をいきり立っているかというと、海外脱出、帰国のラッシュである。
各航空会社は、路線ごとに割り振られた規定数のフライトしか飛ばせない。
ところがこの時期は高い金を払ってでも飛行機に乗りたい、というか、海外に出たい人たちがあふれる。航空会社はフライトを増やして稼ぎたいが、先の路線協定がある。
で、驚いたことに、航空貨物便のフライト枠を、旅客便の臨時フライトに当てるそうだ。
結果として、貨物便が日本には飛ばないことになる。
来週アメリカ西海岸から成田への航空荷物は、ひとつも飛ばないという・・・

物を送りたいんだよ、私は!
個人的なものではなくて、仕事の物!!
大至急!!!

どうするかというと、荷物に人間の振りをさせ、旅客便に乗せる。
それができなければ、人間が荷物の付属品として、旅客便に乗る。

一昔前なら、チェックインカウンターに並ぶ他人に、手荷物として運んでもらうという技もあったが、テロ対策の厳しい昨今では、よほどの謝礼を渡さぬ限り難しい。


というわけで、私が荷物と一緒に日本へ飛ぶことになった。
日本へ飛ぶ前に、オースチンから(アメリカ)国内便の運び屋をしなければならない。

ブツというのが、いかにも怪しい。
直径25cm、高さ10cmのアルミ円柱に取っ手がついている。
フタは6本のボルトで厳重に締付けられている。
爆弾に見えなくもない。

このフタの上に、ご丁寧にデジタルセンサーが接着されている。
温度と湿度を記録するものだが、時限爆弾のタイマーさながら。

こんなものと一緒に空港のセキュリティーゲートを通過しなければならない。
X線検査器で円柱の中に仕組まれた、宙吊りのブツが見えるわけはない。
ということは、「これは何ですか?」と聞かれる。

聞かれる前、検査台から係員が持ち上げる際に、
「あ、ショックを与えないでくださいね」
なんてこと、言わねばならない。

だめ、絶対だめに決まってる。

ふたを開けられたら空港の汚い空気にさらされて、宙吊りのブツが爆発、ちがった、使い物にならなくなる。
だから、ふたは開けないで。開けたら死ぬぞ。ちがうけど。

肝心なのは、毅然とした態度と、一流会社のお偉いさんをぶること。
ただし、あくまで紳士的に接し、高圧的にならないこと。
「これは何?」と聞かれたら、
「ん、ただの営業見本さ。クリーンルームで使うものだから、ここでは見せられないけどね。」
と、さらりと言うこと。

・・・

今私は登場口にいる。
さすがに最悪の事態を想定して、3時間も前に空港に着いたのだが、事なきを獲た。

次のハードルは国際線のゲートだ。