オランダ人は英語が上手である。私が言うのもなんだが、何不自由なく使いこなしている。ただし英語と言ってもKings Englishである。American EnglishやJanglishではない。
よってなかなか通じない場面に出くわす。eitherはアイザーであり、カラーはcolourと書く。
ある日収めた装置が不調なのですぐに来てくれと連絡が来たのだが、あいにく別の急用ですぐには出向けない。
"How late is it?". 「えっと、15分くらい」。"それじゃもうすぐお昼だから午後1時に来て"
オランダ語で「今何時?」は、"Hoe laate is het?"となり、彼は私に今何時かを聞いたのだが、私はすっとんきょな答えをしたものだ。
ちなみにフランス人は「今何時?」を英語でいうと、"Do you have a time?"となるそうである。日本の英語教育で習ったことは、ここでは使えない。
長く滞在したHotelに勤めていた女性に街でばったり会い、"今は線路の上で働いている"と言われ、つるはしを担いでいるのかと思ったら切符売りだという。駅で働いていると言ってほしかった。
オランダ語は、英語とドイツ語を足し、そこにフランス語を加味したような言葉だが、英語を話すときはオランダ語から英語に直す(あたりまえか)ので、"What kind of a book is this?"のように、おそらく英語では言わないであろう"a"がきちんとついていたりする。
「公園に行ったら、だれもいなかった」というのが、「私が公園に行ったその時刻に、その公園には私以外は誰もいなかった」と言うそうである。つかれるね。