4/14/2004

Yosemite National Park

4/11(日)くもり

Teddyを連れたバケーション。
長距離ドライブもした事がないのにいきなりヨセミテ3泊。
何を持っていったらいいのかわからない。
ペットストアーに行って便利品を探す。

長持ちするRawhide(生皮)、ボール付きの綱、虫除けスプレーを買う。
トイレシートを買おうかとも思ったが、高価(25ドル)なのでやめる。
さして収穫もなく、こんなんでPuppy(子犬)と一緒に旅できるの?と不安になる。

三ツ和にお買い物。
調理の必要にないインスタント食品をまとめ買い。
スパゲティーソース各種、カップ麺(うどん、ラーメン)
電子レンジが付いている事を確認した上で、冷凍のお弁当各種も購入。
これで3日分の夕食が確保できた。
普段食べられないようなものばかりで結構楽しそう。

4/13(火)晴れ

明日からヨセミテ。その準備に追われる。
必要な物は、着替え(明日から冷え込みが厳しくなって雪の予報も)・食料・Teddy用品
・地図と動物や植物の図鑑。
予約をしたのが遅かったから予約確認の郵便は間に合わなかった。
コンファメーション番号と地図をWebからプリントして持っていく事にする。

Safewayで朝食・ディナー用の食品を買う。
ヨセミテに入ってもスーパーはあるが全部高めと思われ、全て持ち込む事にした。
水1Lボトル4本・牛乳・野菜・フルーツ・・・。
食料品と一緒に箸・ゴミ袋・サランラップ・食器用洗剤等もバックに入れた。
もう何回目だろう?こういうキッチン付きのロッジに泊まるのは。
その度にあれを持ってくればよかった、あれがあれば便利だ・・・とか言っているんだけど、帰ってくるとすぐ忘れてしまう。

夕食後、最終的な荷物チェック。
親2人がばたばた支度をしていても、げらげらテレビを見ている宏研。
かちゃかちゃPCのキーボードをたたいている絵里。
自分の荷物をパックすれば準備完了と思っている子供達。
私もあんなだったかなあー?
Teddyは荷物運びに付き合って、あっちにうろうろこっちにうろうろ・・・・
ちょっと邪魔なんですけれど

4/14(水)くもり

7時半起床。車の2列目のシートを一つ外しTeddy用のクッションベッドを入れ、
山のような荷物を積み込み、9時15分出発。

Gilloyでにんにくの臭いをたっぷり味わい、Casa de Frutaへ。
ここで昨日Safewayで買った、冷蔵庫の中のものを持ってきていないことに気付く。
食品の積み込みも旦那に任せた私が悪かった。
旦那はすねて一人で取りに行くと言い張る。
私も強く非難した手前、折れるわけにも行かず、また悪い癖が出てしまった。

すでに1時間走った距離を、一人で忘れ物をとりに往復する旦那。
その間Teddyのシッコタイムのつもりで、公園のようになっているCasa de Frutaの周りを
あちこち歩かせるが、他犬のにおいが付いているところではダメなのか、シッコもできない気の弱いTeddy。
途中の渋滞を避け、遠回りをした割に1時間40分で戻ってきた旦那。
剥きになって相当飛ばしたのだろう。
おにぎりを昼食代わりにして、再出発。

途中ガスを補給したり、エンジンオイルの交換をしたりするたびに皆で交代交代Teddyにシッコをさせようとするが、誰も成功しない。
Teddyにシッコさせた人には賞金が出ることになった。

柏の父と来た時に宿泊した街から別れ、始めてのルートを通って
ヨセミテ公園南口に着いたのは夕方の5時過ぎ。








予約してある別荘の管理事務所まで、地図もろくに持たずにあてずっぽうで走る旦那に、また非難。
ちゃんと調べておくのがドライバーの務めだと思うのは、私だけか?
宿の選定から予約までしたのだから、私は充分責任を果たしていると思うのだが。
ちゃんと行き方を調べたという証拠が出てきた。
こちらが言争いをしている間にTeddyのシッコに研人が成功。言争いも悪くない。
そうこうする内に管理事務所に着き、別荘のキーを借りてようやく到着。




別荘地内のスーパーで牛乳だけ買い足し、
晩御飯はミツワ特売の冷凍弁当。
シャケ、スキヤキ、焼肉、テリヤキ弁当が、電子レンジでできる。便利だワイ。

食後もTeddyのシッコに変わり番こにチャレンジするが、最後はシッコをするまで絶対動かないと、Teddyとの我慢比べを挑んだ旦那が見事2回目に成功。
それにしても大きい方はまだ出ない。
Teddyのトイレが気になった一日だったが、心配していたTeddyの車酔いもなく、
無事長距離ドライブを終え、初めてのTeddyと一緒のバケーション第一夜を迎えた。

4/15(木) くもり

お天気は今ひとつだけれど、今日はセコイヤの大木の森(Mariposa Grove)へ向かう。
行き止まりの駐車場がいっぱいで、それ以上の車は麓で待たされる。
待ちきれずに歩き出した人もいるが、GateはすぐにOpenし、
後戻りもできず黙々と上り坂を歩いてゆく人たちを追い越させていただく。

駐車場にはすでに何本かのセコイヤ大木が見える。
Teddyにもハイキングの準備をさせいざ歩き始めると、遊歩道の入り口に"犬お断り" の看板。
予想はしていたものの、ガイドブックにも地図にもどこにも明確な表示がないので、
行き当たりで判断せざるを得ない。
カメラ機材一式を子供らに持たせ、旦那はTeddyと駐車場をうろうろすることに。





Teddyが待っていると思うと早く帰ってあげなければと、つい早足になる。
しばし進むとGrizzly Giantと名の付いた大木に到着。


ここは標高6000 フィート、2000m弱ある。
セコイアの大木は樹齢3000年を超える。

日本がまだ縄文時代だった時に生まれ、時を見つめてきた老木だ。

ここで子供達と別れ、一人先を急ぐ。さらに上にはMuseumがあるはずだ。
途中見たことのない真っ赤な植物が、点々と生息している。
茸のような奇妙な形をしているが、近くで観察できるものはない。
セコイアの根は浅く広く広がっているので、遊歩道から外れると根をいためる危険があるためだ。
山道は次第に険しくなり、降りてくる人に聞く。
「この上にMuseumはありますよね ?」 「あるけど、閉まってますよ」。「...!」。
気を取り直して最後の壁にかかる。
「あとどのくらいですか?」 「あと7分です」  「...?」。
5分でもなく、10分でもないから7分なのだろうか?
アメリカ人がそんなに時間に正確なはずないが...。

Museumのある場所は、高台の広場のようにひらけており、そこに何本もの長老が立っている。
子供達は誰もついて来ている気配がない。
Teddyもいるし、ここで帰るか。
山を下り始めてわかるが、あと何分で高台に出るかが、正確にわかる。
登ってくる人たち何人にも聞かれたが、その都度6分30秒とか、8分45秒とか教えてあげた。

駐車場にはすでに子供達がスナックを食べている。
Teddyと旦那は、別のルートで山歩きをしてきたらしい。
Petが入れておかしいなと、おりて来てから標識をよく読むと、小さく小さく"犬お断り"とあったそう。 知ってたんじゃないの?

お天気もよくなり、Yosemiteらしい風景を見にGlacer Pointに向かう。
ロッジのあるWawonaを越し、
Up/Downのうねうね山道を1時間ほど走る。
と、Glacer Pointへの道は通行止めになっている。
シーズン前なので予想されたとはいえ、またしてもがっかり。
ま、次回のお楽しみにしておきましょう。

それではとValleyに向かう。途中山火事の後の枯れ木林を抜け、
氷河に削られた谷と
崖を落ちる滝が出てきたと思った矢先、
前方の視界が開け、そこには絵葉書にあるようなYosemiteが現れた。

どんどんと山を降り、Valleyの底に着く。
Bridalveil Fall、
El Capitan、
道を歩くコヨーテ、
そしてHalf Domeが
数年前と同じように迎えてくれる。
Dogwoodの花も、あちこちで咲いている。


Teddyの行かれる場所の情報を仕入れに、何はなくともInformation Centerに行く。
「自転車道は通れます。あとは個別に表示がありますので」と、あまり意味のない情報を得る。
Infoを出ると、旦那達がニタニタしている。指示された場所に行って見ると、
こんもりもっこり、大きな糞の山。 Teddyが思い余ってついに噴出したらしい。
実にさわやかそうな糞の山だ。絵里曰く 「5食分だね」。

すっきりした後にバーガー屋でOnion RingとFried Potatoをつまんで、今日はこのまま戻るとする。
夕暮れのValleyを動物を探しながら、のんびりと走る。

焼け落ちた木の幹が、どれもこれも動物に見える。


突然研人が「Bearだ!」と叫ぶ。
絵里は「Liar」、宏人は「何?」、旦那は急ブレーキ。騒がしい事。
研人が指差す方に、一人のカメラマンが木に隠れて何かを狙っている。
車を降りて駆け出す子供達に、明らかに嫌顔をするカメラマン。確かにクマがいる。

距離はかなりあるが、ビデオのズームを使って、顔かたちまではっきりと見える。
中型のBlack Bearだ。
宏人はカメラ付きの双眼鏡で写真を撮っている。

うちの車が止っているので、後から来る車も「なにがいたのか」とスローになり、
クマを見つけると皆が車を道路に止めだした。
一方通行の道路が渋滞し、バスまで動けなくなり、しまいにクラクションを鳴らすバカ車もいて、
さすがに回りの観衆に「しぃ~」とにらまれていた。
観客の多くは「Grizzlyだ」といっている。
背中が大きく盛り上がり、確かにグリズリーに見えなくもないが、顔つき鼻の長さがBlack Bearだ。しかもグリズリーは、CAから逃げ出してしまって久しい。
我が家も長年待ち焦がれた野生のクマと、ようやく出会えた。

今日の夕飯はカップ麺。されど侮るなかれ。
お湯入れて蒸らしたり特性スープの入れ方もこだわりの手順があって、カップ麺とは思えぬおいしさ。
野性に接して、暖炉があって、Teddyも一緒で、山小屋大正解。







ちなみにお部屋は2ベッドルーム、リビング ・キッチン・一バスルーム付き。

決してきれいピカピカとはいえないけれど大満足。

宏人のクマ写真は、手ブレで大失敗。
興奮状態だったのがよくわかる。
今日は山道を一人駆け上がり、足が痛くなる事確実。

4/16(金) 小雨

お天気が下り坂なのは予想されていたが、思ったほど崩れずにいてくれる。
今朝は小雨がパラパラしていたので、森の中のほうが濡れないとの旦那の提案で、 ロッジ近くの滝に向かう。
馬も登る道でTeddyもOKのようだ。
滝はすぐに現れ、日光の竜頭の滝のように岩場を駆け下りる音が、凄まじい。




山道も険しく、足元も湿っている為、Teddyがぐいぐい引っ張ると、滝に落ちてしまいそう。
雨も上がり再びValleyに向かう。山道で突然雲の中に入ってしまった。
1寸先も見えぬとはこのことで、路肩とセンターラインがほんのわずかに見えるだけ。
冗談抜きで、何にも見えない。
後続車に突っ込まれないよう、時速1kmほどでのそりのそりと前進する。
前を走る車は、いない。
真っ白な雲の中、平衡感覚も遠近感も麻痺してきた。
しばらくして前の車のテールライトを発見し、とりあえず一安心。
このまま異次元の世界に迷い込まなくてすんだ。
団子状態の車がのそのそと山を降りると、雲の下に戻る事ができた。


先頭の運転手さん、ご苦労様。

そんな事でValleyの天気もすぐれず、今日は無理せず川の周りの自転車道を、Teddyと散歩する事にする。


知人お勧めのYosemite Lodgeで昼食を取り、Merced Riverを探索する。








平地から見上げる、氷河に削られた岩山もまた素敵だ。





シカ(White Tail)の群れや、小鳥達にTeddyは大喜び。そんなに引っ張らないでよ。







川沿いにいるシカの写真を取っていた研人曰く、川にはDiverもいたそう。


せいぜい2mの深さだよ。何してんの?

遊歩道の半分ほどの道のりで、Teddyが大きな落し物。
昨日の山は私と絵里が処理したので、今日は成り行きで宏人が処理。
ところが行けども行けどもゴミ捨て場がない。
結局残り半分を、宏人はウンチを片手に歩く羽目に。
昨日のクマ写真撮影失敗で、今日は双眼鏡をもてなかったのが手ぶらだった原因。

このまま歩いてYosemite Fallsへ。
上中下の3段滝なので、複数形になっている。
2425ft(約800m)上の壁から落下する姿は、やはり壮大なものだ。
上段が1430ft、中段が675ft、下段が320ftというが、3段で世界3位の落差とか。第5位という説もある。
滝つぼ近くまで行くと、下段しか見えなくなってしまう。
壁の頂上まで道が付いているが、死にそうになるに違いない。


車に戻り、昨日クマのいた平原に行く。
昨日Mariposa Groveを歩いた時見た、赤い植物があったと言うので、写真を撮りに。
Snow Plantというその植物は、雪解けと同時に芽を出す高山植物らしい。

こんなの始めて見た。



お次はBridalveil Fall。こちらは620ft1本勝負。

光の具合と風によって、虹がかかる事で有名。前回は虹はなかった。
滝つぼからずぶぬれになった人たちが降りてくる。
「濡れるよ。でもすっごくいいよ」、「あたしゃ傘を取ってくるよ」
と聞いて、防水カメラを取りに戻る。

すごい!、すぐそこに、手でつかめそうな所に虹がかかっている。

あたりは滝しぶきで真っ白で、滝はほとんど見えないが、この虹はラッキーだ。
ちょうど夕日が雲の間から差し込んだためだ。

帰り道は雲に消される事もなく、今日も大満足でロッジに戻る。

4/17(土) 雨

最終日なので、Valleyに行き、天気の様子を見ながらの行動とする。
Valleyへの山道は、昨日は濃霧、今日は雪。
みやげ物を探しに、Village Storeへ。
たいした収穫もなく、Ansel Adams Gallery へ。
Yosemiteの魅力を、白黒写真で世界的に有名にした写真家だが、Galleryとは名ばかりのただのお店。
悪い事にへたくそな動物達の絵(彼は絵は描かない)が多く飾られている。
宏人もその気にさえなれば、もっと高額で売れる絵描きになれると気付いてくれたかどうか。

さらにMuseumへ行く。大きくはないが、こちらのアートの方が、Galleryより興味を引く。
裏庭には原住民Indianの生活風景が展示されていた。
雨も上がらないので、ハンバーガーを買って車の中で昼食。
こうすればTeddyも一緒に食事ができる。

今回はValleyのVillageから奥へは進まなかったので、近いうちにまた来よう。
National Parksの年間パス($50)も買ったし。
車を帰路に向けどんどんと川沿いに下ってゆく。
ところどころ雪をつけた岩の断崖も、いいものだ。

メインの入り口を過ぎ、一気に平凡な田舎の風景になる。この差は何なんだ?
公園入り口にあるYosemite View Lodgeというのが、足場としては便利そうだ。
値段を調べると、5月から一泊$182~だって。
さらに1時間は走ってようやくと前回宿泊した街に出る。
こんなに遠かったんだ。でも値段は$60台だったような気が。

途中Rock Shop(拾ってきた石ころを高く売りつける怠け者の店、と旦那は嫌う)へより、~~~

渋滞もなく早々に帰宅して、晩御飯は近くのMexicanに行く。
長距離ドライブ(1000km)も、家以外のお泊りも初めてだったTeddyだが、
終始いい子でほんとに可愛いやつ。
おしっことウンチがもっと自由にできるといいね。

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