それは、偶然の重なりだった。
車を停め川を下って散歩したが、橋が架かっていなかったために引き返してきた。
車の場所まで戻ると、さらに上流に白く輝く一群が見えたため、そこまで50mほど歩くうちに、その白い一群がおじいさんになったタンポポの群れであることがわかり、がっかりとしたその時、足元にあるかわいい白い花に目を奪われた。
お天気は下り坂で陽が弱く、しかも夕暮れが近づいていたためと思われる、半開きのその花は、下校を急ぐユリ科オオアマナ学園に通うお嬢様方、しかも家は都内山手の旧邸で、お母様はピアノの先生でいらっしゃる。
私は声も掛けられず、そのときは遠くから盗み撮りをするくらいしか出来ませんでした。
小さい。もっとズームパワーだあああ。うわ、ピンボケ~
・・・、いや、これではいけない。盗み撮りなど卑怯なやり方だ。報道されたときに胸を張っていられなくなる。
私は自分自身を奮い起こし、閉じかけようとするその一輪に声を掛けた。
「あの、おお、お写真撮らせていただきませんか?」まずい、かんでる。
びっくりして振り向いた数人の振り向きざまを激写!
「なんだよ、おっさん」
「あ、あのぉ、貴女の花言葉はですね、『純粋/潔白』なんですね」
「訳わかんね。写真撮っただろ」
や、やばい。家族や大切な人を傷付けることになるぅ。つかまるわけには行かない。
えいや、と、真下から見上げる角度で、ではなく真上から見下ろす角度で、思いっきり接写して逃げろ!
その日の出会いを家族に告げると、是非お会いしてお話を伺いたいということになり、お天気がよい日の朝に、お会いすることが出来た。
その姿を見て、想像できたことではあれ、なんだかがっかりとしてしまった。
あの日の夕刻の、あなたのあの恥じらいはどこに。
しかし、今やピアノの先生になられた貴女(タイリンオオアマナ)は、幼稚園と小学校に通うかわいい娘さんをたくさんお持ちのお母様になられていたのですね。
法律やルールに触れないようにしますので、是非娘さんの写真を撮らせてください。
パシャ
今まで、品位を保ってBlogを書いてきたのに。
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