5/03/2012

おいしい山野草

GWにはさまれた、カレンダー上の平日に、1泊2日で会津方面へ旅行に出かけた。
犬連れOKということで予約したペンションの食事は、地産地消をモットーとした、季節の山菜が主体の和食。

いただいたお料理は、(中央右から)フキの味噌和え、フキの醤油炒め、カンゾウの酢味噌、大根と昆布の煮物、これに虹鱒の塩焼きと茶碗蒸し。
そして天ぷらは右からコゴミ、しいたけ、その裏にナス、左手前がタラの芽、奥がフキノトウ。
フラッシュ無しにしたからうまく撮れなかったけど、おいしそうでしょ~

オーナーは地元の人のようですが、18年前にリターンしてきた方で、裏磐梯の山を知り尽くし、いつどこへ行けば何が採れるか、すべてご存知の様子。
われわれが追いかけている山野草の話も、「それはおいしいんだ」とか、「それには毒がある」とか、ついつい食べることが前提となり、、、

今回の旅行で見つけた、食べておいしいものを並べてみました。

フキノトウ
この時期、五色沼周辺の標高で、ちょうど食べごろのフキノトウがごろごろありました。
大きくなるとこんなフキになっちゃいます。
周りの煮干のようなものは、エゾエンゴサク。蜂もいますね。

カンゾウ
ヤブカンゾウとノカンゾウがあるそうです。夏にはユリ科の花を咲かせますが、花が咲かないとどちらかわからないので、どちらでもいいようです。道路わきにも普通に生えています。
葉だけのものを地中にナイフを入れて切りとります。
味はネギからあの辛味をとった、甘みだけのネギです。今回は茹でていただきましたが、朝の味噌汁もおいしかった。
ちなみに、漢方で言うカンゾウは、マメ科の植物だそうです。

タラの芽
ムース(ヘラジカと訳すのでしょうか)の顔のようです。ちょうど食べごろですね。
茎にはとげがあり、芽を取るときには注意が必要です。

ワサビ
これがあのワサビの葉と花なんですね。びっくり。
ちなみに山ワサビというのが、ホースラディッシュだそうです。アメリカではステーキの添え合わせ、生カキのソースなど、お世話になった味です。

ゼンマイ
ちょっと成長しすぎたかな。
ゼンマイ も最初の葉を左右にニョキッと広げます。
鳥が飛ぶかのようです。
このぐらいが食べごろでしょうか。

同じシダ系のコゴミを見たかったのですが、今回はだめでした。コゴミは食用に出来る芽の時代の名前で、成長するとクサソテツという、うまくなさそうな名前になります。
ゼンマイの茎はまん丸ですが、コゴミは内側にまるまっており、その先端が白い筋のように見えるので、見分けるのは簡単だと教わりましたが、一つ一つ見て歩くわけにも行かず。
だって、見てください。山にはシダ類が似たような形でいたるところにあり、そのほとんどは食用に適さないものだそうです。
毛むくじゃらで茎の左右にたてがみの様に毛が生えているのは、、、なんだろ。

カタクリ
時期は終わりましたが、今回もわずかながらのカタクリに会えました。
隣に咲く白いアズマイチゲは、毒草だそうです。
 根っこは片栗粉になるくらいですから、これも食用草です。

フクジュソウ
季節外れのフクジュソウが、わずかながら残っていました。
この野原を覆いつくすほどに群生するフクジュソウは、猛毒を持つそうです。

キケマン
これはミヤマキケマン。深山の黄ケマンという意味でしょうが、キケマンも毒植物ということです。
 でもムラサキケマンは毒草とは書いていない。難しいですね。

他にも食べられるもの、食べてはいけないものをたくさん目にしているのでしょうが、現代人の私が素人判断するのはたいそう危険を伴います。
家では、お店に売っているものを食べさせてもらいたい、と言うのは危険な発想かもしれませんね。

とはいえ、この旅行では、「行者ニンニク」、「コゴミ」、「ウド」を買ってきました。
今日はウドの天ぷらが食べられるかなあ?

山菜を出荷するのに、放射能汚染の問題が、農家には大きな大きな問題としてのしかかっているようです。ペンションのオーナーも語ってくれましたが、福島県の風評被害は甚大で、死活問題になっているそうです。
これ以上のコメントはあえて避けますが、何とかできないものでしょうか。


2 件のコメント:

  1. 自分で山野草・キノコを見分けて、食することができたなら、人生が大きく変わるような気さえします。
    「行者ニンニク」は体力回復・強精に良いみたいですが、食べ過ぎに注意。翌日まで臭います・・・。

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  2. ほんと、山に入っても生きていられる生命力があれば、楽しいでしょうね。
    「行者にんにく」、漬け込んで少量ずついただきます。

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