7/18/2009

無血開城

9月に引越しを考えていたが、大家の呆れた度量により、現在の3割引の家賃で契約を更新することとなったのは、ご存知の方もいるであろう。

昨年春に今の家に越してきた際、ガレージの一角に、物置棚に囲まれた領主の城を築いたのは、過去の日記写真にて紹介しておった。


当初は一人ガレージでパソコンをいじる、ウヰスキーをなめながら一服する、小物を組み立てるなどと、秘密基地として活用していたが、夏の到来とともに熱気と虫たちに占領された。
冬には隙間風と寒さに負けそうになった。
それでも一国の主の城は、その存在自体が重要な意味を持つことは、世のお父さん方ならわかっていただけるであろう。

秋には参勤交代のため江戸に向かわねばなるぬが、跡継ぎたちが城を守ってくれると信じていた。
ところがどうだ、城主の留守を良いことに、城の変わりに家のガラクタを入れたダンボールをおきたいから、この邪魔な城はガレージセールで売ってくれと、こともあろうに正妻に言われた。
期待の跡継ぎにも、「俺は使わん」と無碍も無く捨てられた。

「開城するくらいなら自決の道を選びましょう」といってくれる家臣もいるにはいたが、別の家臣には、「江戸にもっと立派な城を作るチャンスですよ、旦那」、とそそのかされた。
「あんな正妻はさっさとたたき切って、江戸に参りましょう」と言われ、かなりグラッときた。

ムフフ、明るい未来が見えてきたぞよ。

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