昭和が平成に変わっても相変わらずよく働く、日本の労働者とその家族の皆様へ
こちらの労働事情について言うと、日本と最も異なるのは労働の”価値観”です。
やらなければならない仕事があった場合、残業して休出して何とかしようとするのが日本人。その結果毎晩家族を待たせたり、予定していたDisneyland行が中止になっても「しかたがない」。これに対して、wifeと買い物の約束や子供と旅行に行き計画があった場合、その結果仕事が終わらなくても「しかたがない」のが、こちらの考え方。
オランダでは、残業代の4割が税金で差し引かれます。残業しても、得るものはあまりありません。
フランス人は「労働は神から与えられた罰である」というそうで、「これ以上の罰を受けるほど、私は罪を犯していない」と思うそうです。
したがって、午後4時になるとPhilipsの工場前に車の列ができます。夫や妻を迎えに来た家族の車です。この光景が日本で見られる日は来るのでしょうか?
そして車に乗り込むと真っ先にキスをして、家に帰ってゆくのです。
先日お世話になっているPhilipsの人が、家の引っ越しをしました。そのため彼は3週間仕事を休んだのですが、それは彼のHolidayではなく、引っ越し休暇だそうです。3週間も何をしていたのか尋ねたところ、"家のかたずけをするのに、3週間では十分ではない"とのたまった。企業として成り立っていることが、不思議でならない。
もうひとつ、「すみませんがお先に失礼します」は、"I must go home, now"、「お疲れさまでした」は、"Have a nice evening"である。
低価格と高品質で市場を拡大する日本企業と、そんな製品が出回ることを規制して、自分たちの生活の質を守ろうとする欧米。どちらが良いとか悪いとかではなく。EC圏統合とは、こういうことなのです。
「欧米が勝手なこと言ってるけど、良いものを安く作って、何がいけないんだ?消費者だってその方がいいに決まってるじゃないか」「税率アップだぁ?輸入規制だぁ?ふざけんじゃねえやい!こっちたぁ朝から晩まで働いてるんだい。そっちだって努力して同じレベルのものをつくりゃぁいいじゃねえか」
労働の価値観の差、人生における優先順位の差、と言い換えられるかもしれません。
日本式の労働概念を他国に押し付けても、日本人に欧米式の生き方を押し付けても、うまくいくとは思えません。
話は変わって住居について。
アメリカのレーガンさんが、日本の家を"ウサギ小屋"といったそうだが、ではオランダの家は「ネズミ小屋」である。みな長屋に住んでいる。そりゃ日本のアパートよりは広い。都内のマンションよりも広い。しかし、どれもこれも同じ格好をした公団長屋である。ただしワラと泥ではなく、オオカミが吹き飛ばしても大丈夫なレンガ積みである。
横幅二間半、縦に長いウナギの寝床だが、二階、三階、さらに屋根裏もあったりする。
公団長屋と書いたが、賃貸はほとんどなく買取である。なので賃貸物件を探すのは、大変なのである。隣と壁を共有しているので、建て替えることはできず、庭を改装したり内装を変えたりして、一生自分の家として住んでいる。一般的に1千万円ほどで手に入るようだ。
街の中は長屋ばかりであるが、田舎に行くととてつもない大きな家が、牛舎付きでまばらに存在する。
ある農家の息子が結婚し、実家の庭に新居を建てたそうだ。その家のLiving roomが120m2というから驚きだ。日本人は、オランダの農家のLivingに入るウサギ小屋に、一生借金を抱えて暮らすのかと思うと、泣けてくる。
こちらの労働事情について言うと、日本と最も異なるのは労働の”価値観”です。
やらなければならない仕事があった場合、残業して休出して何とかしようとするのが日本人。その結果毎晩家族を待たせたり、予定していたDisneyland行が中止になっても「しかたがない」。これに対して、wifeと買い物の約束や子供と旅行に行き計画があった場合、その結果仕事が終わらなくても「しかたがない」のが、こちらの考え方。
オランダでは、残業代の4割が税金で差し引かれます。残業しても、得るものはあまりありません。
フランス人は「労働は神から与えられた罰である」というそうで、「これ以上の罰を受けるほど、私は罪を犯していない」と思うそうです。
したがって、午後4時になるとPhilipsの工場前に車の列ができます。夫や妻を迎えに来た家族の車です。この光景が日本で見られる日は来るのでしょうか?
そして車に乗り込むと真っ先にキスをして、家に帰ってゆくのです。
先日お世話になっているPhilipsの人が、家の引っ越しをしました。そのため彼は3週間仕事を休んだのですが、それは彼のHolidayではなく、引っ越し休暇だそうです。3週間も何をしていたのか尋ねたところ、"家のかたずけをするのに、3週間では十分ではない"とのたまった。企業として成り立っていることが、不思議でならない。
もうひとつ、「すみませんがお先に失礼します」は、"I must go home, now"、「お疲れさまでした」は、"Have a nice evening"である。
低価格と高品質で市場を拡大する日本企業と、そんな製品が出回ることを規制して、自分たちの生活の質を守ろうとする欧米。どちらが良いとか悪いとかではなく。EC圏統合とは、こういうことなのです。
「欧米が勝手なこと言ってるけど、良いものを安く作って、何がいけないんだ?消費者だってその方がいいに決まってるじゃないか」「税率アップだぁ?輸入規制だぁ?ふざけんじゃねえやい!こっちたぁ朝から晩まで働いてるんだい。そっちだって努力して同じレベルのものをつくりゃぁいいじゃねえか」
労働の価値観の差、人生における優先順位の差、と言い換えられるかもしれません。
日本式の労働概念を他国に押し付けても、日本人に欧米式の生き方を押し付けても、うまくいくとは思えません。
話は変わって住居について。
アメリカのレーガンさんが、日本の家を"ウサギ小屋"といったそうだが、ではオランダの家は「ネズミ小屋」である。みな長屋に住んでいる。そりゃ日本のアパートよりは広い。都内のマンションよりも広い。しかし、どれもこれも同じ格好をした公団長屋である。ただしワラと泥ではなく、オオカミが吹き飛ばしても大丈夫なレンガ積みである。
横幅二間半、縦に長いウナギの寝床だが、二階、三階、さらに屋根裏もあったりする。
公団長屋と書いたが、賃貸はほとんどなく買取である。なので賃貸物件を探すのは、大変なのである。隣と壁を共有しているので、建て替えることはできず、庭を改装したり内装を変えたりして、一生自分の家として住んでいる。一般的に1千万円ほどで手に入るようだ。
街の中は長屋ばかりであるが、田舎に行くととてつもない大きな家が、牛舎付きでまばらに存在する。
ある農家の息子が結婚し、実家の庭に新居を建てたそうだ。その家のLiving roomが120m2というから驚きだ。日本人は、オランダの農家のLivingに入るウサギ小屋に、一生借金を抱えて暮らすのかと思うと、泣けてくる。
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