3/15/2009

ワイン畑とマスタード


一週間前の話です。

人のブログで知ったのですが、この時期カリフォルニアに咲き乱れる黄色の菜の花は、実はマスタード(アブラナ科)の花だそうです。
そういえばドイツの春も一面の菜の花畑だったことを思い出しますが、あれもマスタードだったのですね。
そのマスタードがブドウ畑(私はワイン畑と呼ぶ)に咲き乱れているとの情報を得、早速マスタードの畑を見にナパ方面に繰り出した。
今日はサンフランシスコ側からソノマを抜けてナパへ向かう。
一軒目のマスタード畑は、Domaine Carnerosという、Brut (辛口) Sparkling WineとPinot Noirが得意なマスタード畑である。
3杯のスパークリングをテイスティング。私はどうもスパークリングは苦手であるが、高台に立つ白亜のお城からの眺めは、暖かな春の日差しで色とりどりのワイン畑がじつに美しい。

Napaには世界中からワインを求めて人が集まります。
車がない人はタクシーやリムジンを使うため、運転手の問題はありません。
リムジーンを雇ってワイナリーめぐりをするツアーも人気です。
Napaでも飲酒運転はしてはいけません。でも週末の自家用車の運転手はほぼ全員飲酒運転をしています。シャンペングラスを持ったカップルがオープンカーに乗っているのを見かけたことがあります。
おまわりさんもたくさんいます。でも事故を起こさない限りお咎めや一斉取締りはないようです。
地元の産業と治安の両立がうまくなされているようです。

Domaine Carnerosのテイスティングルームは屋外にあり、久しぶりのよい天気を皆が楽しんでいるようだ。

そこから国道には戻らず、さらにマスタードの咲き乱れる田舎道をのんびり走る。名も知らぬ白い花や、カリフォルニアポピーも咲いている。
その畑の真ん中に、ACACIA Vineyardがある。
マスタードの花を見に来たのだけれど、「テイスティングしますよね」と言われるとどうしても「イエス」と言ってしまう。

今日のコースはサン パブロ湾に近いナパの南端で、山に囲まれたナパの中心よりも気温が低いため、ChardonnayとPinot Noirがよく取れる。
ACACIAでは、5種類のワイン試飲で$15である。この不況のために値上がりしているのではないだろうか。
2種類のChardonnayは、「これはうまい」という4★はなく、続いて3種類のPinot Noirへ。
それぞれ異なる畑で取れたぶどうを使うだけで、どうしてこれだけ個性が出るのか。
もちろんエージングの期間や、樽の材料によるものも大きいのだろうが、随分な差である。
どれが好みかは人それぞれであろうが、我が家の家計にマッチするPinot Noirはなかった。

さてACACIAもご多分に漏れず、ワインを買うとテイスティングが無料となる。
どうせ試飲代$15を払うのなら、$30のワインを$15で持ち帰るほうが利口であろう。
と言う理論で、我が家のワインがまた1本増えた。
フランス産オーク材の樽、アメリカ産とハンガリー産オーク樽に9ヶ月熟成したものを、それぞれ70/15/15でブレンドした2006年のChardonnayである。


ナパの町ではマスタードフェスティバルなどもやっていたようだが、良いお天気の日のドライブが目的だったので、岐路に着く。
山一面がポピーで埋まるというところへも行きたいし、桜に似たアーモンドの畑へも行きたいが、自然は待ってくれないからなぁ。

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