4/05/2009

バイソン


先日の日記で、バッファローバーガーのコメントを書いた。
その直後にバイソンさんにお会いするとは、何かの縁でしょうか。
学術的にバッファローとはアジアの水牛を指しますが、アメリカではこのバイソンの意味で使われています。また、ややっこしいですが。

暖かな日曜日、サンフランシスコにあるゴールデンゲートパークへ散歩に行った。
野草に興味がわいてしまったかみさんに誘われてのことだ。
広い広い公園の今回は西側、海岸に近いほうを散策して歩いた。

駐車スペースを探していると、いきなり4頭のバイソンが目に入った。
サンフランシスコでバイソン?と我が目を疑ったが、どうやら囲いの中で飼育されているようだ。

バイソンの群れは、以前イエローストーン国立公園に行ったときの愉快な思い出とともに、家族の記憶に鮮明に残っている。こいつらに追いかけられたら、それは必死になるのは十分に理解できる。

アメリカ開拓史以前は北米全土に生息したが、アメリカンインディアンとともに生きる場所を狭められた、悲劇の動物である。
バイソンはその頭から尻尾の先まで、捨てるところはないと言われるほど価値のあるものだったようだ。
ひたすら西を目指す開拓者たちの生き延びる糧として、その全てをささげてきた神のような存在であったと思われる。

そんな神聖な動物が、大都会の中の公園の一角に、住まいを提供されている。
現代のアメリカ人観光者たちに、彼らの姿はどう映っているのだろうか。
もじゃもじゃの髪の毛とちぢれて絡んだ体毛は、現代社会の浮浪者を想像させなくもない。
その浮浪者風体に神が宿っていると言うのも、ありがちなことではないかい。

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