8/22/2009

○ 4日目

最後の日の最初の大仕事は、キャンプ地の撤収である。
これが設営よりむしろ大変なものだが、家族の協力でわりと順調だった。
次に荷物の搭載。長距離を高速利用で走るため、それなりに気を使うが、かなりいい加減に積んでいる。

セコイア国立公園(NP)はキングス・キャニオンNPと隣接しており、せっかくなので足を運ぶことにする。
途中ガソリン補給を試みるが、ハイオクガスが無く、Kings Canyon Lodgeという、めちゃ渋い場所での給油となった。時代物のガスタンクに給油口が鎖でつながれており、いかれちゃってる感じのおばちゃんに鍵をはずして もらう必要がある。しかも値段は格別に高い。この先国道の先端まで、15マイル(25km)スタンドは無い。
Kings Canyonにお出かけの際は、ガソリンに気をつけてください。










そのLodgeまでの山道はMonarch Divideと呼ばれる恐ろしいほどの渓谷を遥か上空から眺められる。
そして道路は一気にSouth Fork Kings Riverまでくだる。今度はこの渓流に沿って谷の奥へと向かってゆくと、ようやくキングス・キャニオンNPの入り口に到着する。
このNPに車で侵入できるのは、唯一この道路だけだ。
つまり、このNPを満喫するには、ハイクをするしかないということになるが、道路は3方を岩山に囲まれ、残る一方は帰り道というわけだから、ハイクといっても簡単なものではない。
行き止まりの道路先端には駐車場があり、ほぼ満車状態だったから、それだけの人がここからハイキングをしているということか。帰ってこない人も中にはいるんだろうな、などと冗談も言いたくなる。







車で観光する場所として唯一あるのが、Roaring River Fallsだ。
階段状の細い滝で、日本人にとってはなんでもない風景だが、その清流には目を見張る。

Kings Canyon NPはヨセミテに似た風景だが、俗っぽく観光地化されていない、本当の自然派国立公園だと見た。
もちろんヨセミテNPとて、観光者が入り込まない聖地はたくさんあるのだが、ここではメインの場所でも人工的ではない、という意味である。
セコイアNPと隣り合わせなのに、Kings Canyon NPではまったく違う顔を見せてもらった。


本日の道中見かけた野草をご紹介します。
Foxglove(ジキタリス/狐の手袋)
釣鐘状の花が下から上に咲く。ピンクと白がとりどりに咲いていた。ガーデンではよく見る花だが、野草で見たのは初めて。
ジギタリスの葉を陰干しした葉末が強心剤として古くから知られ、有効成分が合成されるようになった現在ではジギトキシン、ジゴシン、ラニラピドなどとして、心筋の収縮力を増強し心臓の拍出力を高めて心不全を改善する薬としてよく用いられている。
調査中





調査中
調査中
調査中


2台の車は来た道をひたすら戻り、ようやく人の気配を感じるようになると、セントラルバレーの果樹園の海原にでる。
本当にどこまでもどこまでも広がるフルーツの畑である。

荷物とTeddyを積んで疾走するDodge →

こうして今年の夏の旅行が終わった。
家に着くなりTeddyは庭を走り回り、子供たちは待望のシャワーにありついた。
やっぱり家が一番なのかな。

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