10/18/2023

2023/10月の散歩(檜枝岐)

2023/10/18
好天の秋空の日に、福島県の桧枝岐(ひのえまた)を目指す
鹿沼~今市~鬼怒川~三依のルートで山王峠を超えて福島県へ
道の駅 たじま正面の山の写真だが、バイク乗りの情報では「桧枝岐の山も、こんなもん」ということだが、今日はその先の橅平(ぶなだいら)まで行ってみる予定
道の駅 番屋を過ぎ、「前沢曲家(まがりや)集落」に立ち寄る
国道352号線沿いの駐車場から、入場料300円を支払い、舘岩川の清流を渡る
橋を渡ってすぐ右手の水車は、隣にあるバッタリ小屋という水の流れを利用して杵をつく音とともに「うつくしまの音30景」に選ばれているという。うつくしまとは、福島県のことだそうだ
二ホンハッカ
ミゾソバ

曲家とは、農耕馬と人が一緒に生活するために、L字型をした中門造りという構造の家で、明治40年(1907)にこの地区が火災により全滅したため、周辺地域の大工の手により一斉に再建されたため、統一的な意匠による景観が形成され、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定たそうです






資料館などに公開されている家以外は、今でも住民が生活をしている家です
藁ぶき屋根を維持するのは大変でしょう



集落の先に、鹿島神社があります




ススキ
鹿島神社の下には、薬師堂が再建されています

瑠璃色を基調とした天井画より、瑠璃殿とも呼ばれているそうです



シュウメイギク
駐車場わきの曲家の蕎麦屋は、月・水が定休日
一気に桧枝岐村まで走り、裁ちそば まる家
村で採れたそば粉を使い、繋ぎを一切入れず、 熱湯と水だけで捏ねあげ、2mmくらいに薄く熨したものを何枚も重ねて、 手を定規にして包丁で引き切ります。
その切り方が布を裁ちきる様に似ていることから「裁ちそば」と言われるようになりました。
上は、もりそばに岩魚・舞茸・春菊の天ぷらを追加。下は、冷やしかけそば
「はっとう」とは、そば粉ともち米をこねたそば餅で、 じゅうねん(エゴマ)を絡めてあり、そばがきとおもちの中間の食感
ミツバオオハンゴンソウ(三葉大反魂草、Rudbeckia triloba、キク科オオハンゴンソウ属の越年草)
「裁ちそば」の店から南に、愛宕神社がある

ご神木と思われる2本の大木が、祠の上を守っています

そこから少し北に、鎮守神の鳥居
参道を進むと「橋場のばんば」がいます

欠けた前歯を出した笑顔、額にしわを寄せ、片膝を立て、腰を下ろしたユニークな姿で子供を水難から守ってくれる水の神様だそうです
ばんばの頭にお椀のフタをかぶせると、どんな願いでもかなえてくれると言われています
また、新しい切れるハサミを供えると悪縁切りに、錆びた切れないハサミを供えると良い縁が切れないとも、いわれています

参道の先に、檜枝岐歌舞伎の舞台があり、国の重要有形民俗文化財に指定されている
檜枝岐歌舞伎は、江戸時代に村人がお伊勢参りに行った折り、上方や江戸で見聞きした歌舞伎を、村の娯楽に取り入れたのが始まりとされる
江戸の時代より親から子、子から孫へと伝承され、現代まで引き継がれている貴重な農民芸能として、県の重要無形民俗文化財に指定されている
明治26年の大火で消失し、当時の貧しい暮らしの中で、村民が総力をあげて明治30年頃に再建されたのが現在の舞台だそうです

檜枝岐の歌舞伎は元来鎮守神の祭礼に歌舞伎を奉納するという形で上演され、村民もこれを楽しむというものでありました。したがって建物は神社に向かって建てられ、拝殿のような形態をとっています。
観客席は露天で、神社への坂がそのまま自然の観覧席になっており、夕方より夕闇が深まる中での鑑賞は、その昔上演された雰囲気を十分に伝えてくれるそうです
観客席の上には、鎮守神として、丙甲駒岳山頂に弘仁7年(816)に創建された駒形大明神と、壬子燧岳山頂に天長9年(832)に創建された燧大権現を祀る
隣には、元禄9年(1696)に勧請された、疱瘡神社もあります
桧枝岐の集落から、伊南川を上流に向けてさらに車を進め、桧枝岐川に変わると、尾瀬国立公園に入ります
遠方の高い山が、燧ヶ岳(ひうちがたけ)で、柴安嵓(しばやすぐら)が福島県の最高峰(2,356m)で、これより北日本には、これ以上高い山はないという
ここから尾瀬のブナ坂を、車で登ります
標高が上がるにつれ、木々の紅葉度が増します

標高1,500mのブナ平は、紅葉満開です







裏尾瀬の入り口、 御池駐車場まで行って、引き返してきました




ブナ坂を下ります







桧枝岐川の源流を渡る





七入の駐車場で、尾瀬国立公園を後にします
看板の切れ込みは、水芭蕉を表しているようです

集落の入り口、中土合公園駐車場では、これから紅葉が始まります


中土合公園に、なにか不釣り合いなものが
過疎防止のための、過疎神体
ご利益があるとよいのですが

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