1/22/2024

2024/1月の散歩(黒羽)

2024/1/22
黒羽方面へ向かう途中、志鳥愛宕神社への道端で、多肉植物の工場を見つけ、お邪魔した




那須烏山市志鳥の志鳥愛宕(しとりあたご)神社
天正18年(1590)烏山中心部金井の愛宕神社より勧請して毛上に創建
寛永4年(1627)鳥居建設の棟札が残り、元禄9年(1696)本殿造営
正徳5年(1715)から度々修復を重ね、近年では平成21年(2009)に大改修した
二の鳥居は朱塗の両部鳥居で、なぜか「八幡宮」の額
これは、大正7年(1918)から今よりも山の高い場所から八幡宮境内に移転を開始し、八幡宮とその境内社琴平神社を合祀、さらに八幡下の大杉神社、赤坂の浅間神社、宿久保の山神社、竹内久久保の熊野神社を合祀したなごりで、参道の先に熊野山の石碑もあった
主祭神は火産霊命、配神には譽田別命、大物主命、大山祇命、伊弉諾命、伊弉冊命、木花開耶姫命と大勢いる
火防、災害除け村社
那珂川町白久の白久(しらく)神社
延暦3年(784)創建、仁安年中(1166-69)那須家支族義資が鎮護の神として尊奉し、明和4年(1765)領主大久保佐渡守忠郷が北方鎮護の神として本殿を再建
江戸時代には十二社大明神と称し,明治維新で十二所神社と改称、大正元年(1912)白久神社と改称、同2年現在地に移転遷座し、このとき佐々木神社、八幡神社、熊野神社、愛宕神社、富士神社、厳島神社を合祀
主祭神は伊弉諾尊、伊弉冊尊、大国主命、少彦名命、配神は大彦命、品陀別命、櫛御気野命、木花咲耶姫命、軻遇突智命、市杵嶋姫命と、大所帯だ
境内社も、八雲神社、稲荷神社、八山神社(白山比咩)、青流神社(罔象女神)、北野神社 とあり、境外社として、加茂神社、大山神社、足尾山神社も従える村社
次に、大田原市湯津上の上侍塚(かみさむらいづか)古墳
2022/5/18にこのあたりを散策した際は、入り口がわからず飛ばしてしまった4世紀末の前方後方墳
那須地方の前方後方墳6基のうちでは最大規模、栃木県の前方後方墳としては、足利市の藤本観音山古墳に次ぐ第2位の規模だ
下侍塚古墳と同様、江戸時代に徳川光圀(水戸黄門)の命で、日本で最初の学術的発掘調査が行われた古墳
後方墳丘では、現在も調査が行われているようだ

一面イヌノフグリ
昼食は黒羽の蕎麦屋を予定していたが、臨時休業のため近くの中華料理 東龍へ
若どりのソースかけランチ(上)五目入り焼そば(下)は、可も無し不可も無し 
大田原市前田の黒羽城跡九鶴城)
天正4年(1576)、大田原資清の長男大関高増(おおぜき たかます)が本拠を白旗城から黒羽城へ遷し築城した山城
明治4年(1871)廃藩置県により廃城となるまでの約300年間、外様大名の大関氏の支配が続いた、関東では珍しい城
大関氏の主家である、那須氏の那須資晴は、天正18年(1590)の小田原征伐の際に小田原へ参陣せずに改易されたが、高増は、弟である大田原氏の当主大田原綱清の息子大田原晴清と共に、いち早く参陣して所領を安堵(1万3000石)された
慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いでは、会津の上杉景勝に対する備えとして、大規模な改修が行われ、大関氏は当然東軍に与したので、戦後に徳川家康から加増されて1万9200石の大名となった
このような急峻の高い堀が幾重にもあるため、この城の守りは鉄壁だったことだろう
大田原市前田の黒羽城跡公園内に鎭座する、真先(まさき)寶壽(ほうじゅ)両社(りょうしゃ)稲荷神社は、黒羽城守稲荷として浅草橋場の、真崎稲荷を勧請したもの
後に宝壽院の稲荷社を合祀し、両稲荷大明神と称するようになったが、維新前に「神社」に改号した
主祭神は倉稲魂命と保食神
拝殿額は「稲荷社」で、平成28年に覆屋を改築した際、多くの鳥居が建てられたが、木製のため、多くはすでに朽ちている
黒羽城の南側にある、曹洞宗 黒羽山 大雄寺(だいおうじ)
本堂の釈迦如来は、栃木十三仏のひとつだが、ぐるりと1周する廻廊もすべてかやぶき屋根の、素敵なお寺
廻廊内の庭園は、東国花の寺百選だが、ハンカチの木の実


山門の下には、黄色く苔むしたかわいい顔のお地蔵さんたち



大田原市中野内の大宮温泉(おんせん)神社は、那須郡惣社・那須与一勧請社の郷社
祭神はもと高龗谷於賀美(たかおがみくらおがみ)命なるを、天平年間(729~749)に大己貴命、少彦名命、市磯長尾市(いちしのながをち)命を黒羽町大輪の高尾森に勧請した
寛文8年(1668)黒羽藩主大関信濃守増栄が、檀山大宮の現在地に新築して遷宮し、那須湯本温泉神社を本宮として高尾温泉明神と称する

推定樹齢400~500年の温泉神社のスギご神木は、大田原市指定天然記念物

祭神は大己貴命、少彦名命、大国魂命、配神は渟名城入姫命(ぬなきのいりびめ)、高日子根命、大山祇命、別雷命、木花開耶姫命、倉稲魂命、素盞嗚命、高龗命、伊弉冊命、迦具槌命、火霊命、大日孁命
境内社は、天満宮と厳島神社(狭依毘売命)
大田原市の山中で、むき出しの本殿

「温泉神社獅子舞」と「温泉神社太々神楽」が共に市指定無形民俗文化財として、氏子により保存伝承されているという

最後に黒羽温泉 五峰の湯を予定していたが、月曜定休
第二案の 湯津上温泉 やすらぎの湯も定休日
そこで、那須野が原温泉 ホテルアオキへ
ここはビジネスホテルで、外観はいまいちだが、pH9.3のアルカリ性低張性52.7℃高温泉は、なかなかのお気に入り湯である



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