11/13/2025

2025/11月のハイク(筑波山)

2025/11/13 (Thu)

熊を避けた茨城の山めぐり今月2回目は、筑波山
過去に「御幸ヶ原コース」と「白雲橋コース」を歩いており、今回は筑波山ロープウェイ山麓駅のつつじヶ丘から「おたつ石コース」で二つの山頂を目指す
朝8時過ぎのつつじヶ丘駐車場は、がら空き
では出発です
おたつ石コースは、小学生でも駆け上れるような、初心者コース
ただし終点の弁慶茶屋跡からは白雲橋コースで登頂するので、岩場の急登となる
ちなみに「おたつ」とはガマガエルのことだというが、茨城弁にそのような言い方は無い
ノササゲ(野大角豆、キツネササゲ、Dumasia truncata、マメ科ノササゲ属のつる性多年草)の種子が鞘から出てきたところだが、はじき飛ばないという
幅が広くギザギザの葉なのでカントウヨメナではなく、関西に育つという「ヨメナ」というよりは、ノコンギクのようだ
今日の天気予報は、晴れのち曇りだったが、朝から曇で覆われている
茎の頂部の葉は丸みの強いヘラ型の葉を5枚ずつ輪生する、
タカトウダイ(高燈台、Euphorbia lasiocaula、トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草)の実
茎の中程の葉はヘラ型で互生し、秋の湿原の草紅葉のひとつだが、全草にわたり有毒
オオバギボウシの実と思われるが、葉は残っていない
フクオウソウ(福王草、Prenanthes acerifolia、キク科フクオウソウ属の多年草)のようだ
花期は8-9月とされるが、筑波では秋に咲くという
葉は茎の下部に集まり、葉身は円心形で掌状に3-7裂し、幅、長さとも6-10cm、縁には粗い鋸歯があるという
葉が大きなヨメナ系だが、葉の形がハート形ではないので、オオバヨメナとタテヤマギクは、候補から落ちる
長楕円状披針形、長さ4.5〜15cm、幅2〜6cm、鋭尖頭の葉で縁に大きな鋸歯があり、3脈が目立つ
頭花は径1.5〜2cm、柄は細く舌状花は白色、ときに淡紫色をおびる、シロヨメナ(白嫁菜)

巨石が見え始めた

弁慶茶屋跡で白雲橋コースと合流
弁慶七戻り
まだ崩れずにあるのがすごい
天照大神を祀る稲村神社がある高天原付近は、中生代後期白亜紀(約7.5千万年前頃)、地中深くでマグマがゆっくりと冷えて固化した「斑れい岩」の大ブロックに、発達した節理(割れ目)が入り、大きい岩塊にわかれたという
筑波山禅定(修験の行)の行場の一つ「母の胎内くぐり」

「熊野の鳥居石」と謂われた船玉神を祀る「出船入船」
蛭子尊を祀る、渡神社

「北斗岩」も斑れい岩の岩塊
筑波山を総括する筑波山神社も、名称不明とする祠


田代山で見た日本固有種の、オヤマボクチ

女体山山頂への最後の鎖場
女体山山頂(877m)
女体山から男体山神社を見る
北側に筑波山から加波山につながる、筑波山地または筑波山塊

西には日光連峰
写真を撮るのにファインダーを覗いているときは、バランスを崩さぬ注意が必要
女体山から御幸ヶ原へ向かう途中の、ガマ石(雄龍石)は、永井兵助が「ガマの油売り口上」を考え出したことが由来の斜長岩

深く切れ込んだ葉の縁にはとげがあり、花色は赤紫色や淡紅色のほか、白色もある、ノアザミだろうが、今咲いているということは、
ノハラアザミ(野原薊、Cirsium oligophyllum、キク科アザミ属の多年草)だろう
総包がねばねばすればノアザミ、しなければノハラアザミだが、触らなかった
午前10時の御幸ヶ原に、人影はまばら
栃木の山が、良く見える

男体山頂へ
キンミズヒキの実だという
葉もキンミズヒキだと思われる

最初に筑波山で発見された、オオナルコユリの実
男体山から見た、女体山神社
男体山山頂から、男体山をひと回りする自然研究路へ回る
筑波山は、昆虫や植物の南方系の北限と、北方系の南限が混じり、低地に南方系が、高地に北方系が棲み分けている場所だという

第二展望台からは、群馬の山々も見える
筑波山の中でも、人気が少なく、静かにゆっくりと自然に触れられるコースだ


筑波山で採取された標本から、26種の植物が新たに命名されたという
他に2種のコケ、2種の地衣、4種の陸生貝、6種の土壌動物が発見されたらしい

「大石重ね」の先にある東屋で、お昼休憩

クマの進出は、まだ無いようです
11:30の御幸ヶ原は、遠足の生徒も加わり大賑わい
これは、何の実だろう

つつじヶ丘に向けて、下山

ウリハダカエデの紅葉







今回でメインの3コースは制覇したので、次は薬王院コースか、関東ふれあいの道の深峰歩道かな





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