11/12/2024

2024/11月の散歩(笠間)

2024/11/12 (Tue)
秋の栗を堪能しに、道の駅 かさま
本当は栗ご飯を食べたかったが、提供するお店が少なく、しかも予約すら取れない
ちょうど同じ日に笠間で栗ご飯を食べた友人は、なんと8月に予約して、取れたのが今日だったという
「活龍」の看板メニュー「笠間栗だけ120g(栗7個分)絞った純モンブラン贅沢タンタン麺」は、坦々スープに絞った栗の甘みが合わさり、それはもう絶品で、普通盛りでも満腹感半端ない
「kasama farm's」の「常陸姫のハンバーグ」は、柔らかなハンバーグを、鉄板で焼いていただきます
食後は「栗蒸し羊羹」を求めて、道の駅の農産物直売所、笠間工芸の丘販売所へ立ち寄るが、どちらも売切れ
前回たどり着けなかった、笠間市稲田の茨城百景のひとつ石切山脈にある、日本最大級の採掘現場といわれる稲田石前山採掘場跡を訪れる
稲田石とは、海底深くで長い時間をかけて固まった花崗岩の一種で、通常より白い岩肌と均整の取れた石目、耐久性に優れていることから「白い貴婦人」と称され、国会議事堂、東京駅、日本橋、最高裁判所など日本の代表的建築物、また大型石造物として日本全国の神社の鳥居や石碑などにも使用されているという
前山採石場は、長い年月をかけて地下65mまで掘られたあと、湧き水や雨水が溜まり、湖になったもので、「古代遺跡のような景観」、「地図にない湖」などと呼ばれている
広場には、グラフィックデザイナーと石職人のコラボレーションによるアート作品が、数多く展示されている「いなだストーンエキシビション」があり「U-Aカフェ」では、年間を通して栗のスイーツが味わえ、栗の生産が日本一の笠間栗を使ったモンブランは絶品だというが、本日分はすでに完売



桜川市磯部字稲置の櫻川磯部稲村神社も、茨城百景のひとつ
参道から西陽を浴びて、いい雰囲気だ
この神社のご祭神を見ると、すごい
・天照皇大神荒魂(アマテラススメオオカミアラミタマ)太陽を司る天皇の祖神。高天原の主神として太陽の光をもたらし、大地の豊穣を司り、あらゆる願いを聞き届ける女神
・栲幡千々姫命(タクハタチチヒメノミコト)天照大神の子の天忍穂耳命と結婚し、天火明命と瓊瓊杵尊を産んだ、機織や織物の神。安産、子宝等の神徳をもつ
・瀬織津姫命(セオリツヒメノミコト)祓戸四神の一柱で祓い浄めの女神。天照大神の荒御魂とされることもある
・木花佐久耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)天照大御神の命を受けて地上世界に天孫降臨した邇邇芸命(ニニギノミコト、ホノニニギ)から求婚を受け、火照命・火須勢理命・火遠理命(初代神武天皇の祖父)の三柱の子を産んだ
・天太王命(アメノフトタマノミコト)天照大神の岩戸隠れの際、岩戸からおびき出したメンバー。天孫降臨の際には、瓊瓊杵尊の五伴緒の一人として随伴した
・玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)初代神武天皇の母。穀霊を依り憑かせる巫女であったと考えられる
・天手力雄命(タジカラオノミコト)岩戸隠れの際、岩戸の脇に控えており、岩戸から顔をのぞかせた天照大神を引きずり出し、岩戸を投げ放った神で、戸隠神社奥社の祭神
・玉柱屋姫命(タマハシラヤヒメノミコト)瀬織津姫(せおりつひめ)と同一神か?
・天宇受売命(アメノウズメノミコト)岩戸隠れの際の踊り子。天孫降臨の際の五伴緒の一人。戸隠神社火之御子社の祭神
・倭姫命(ヤマトヒメノミコト)第11代垂仁天皇の第四皇女で、天照大神を伊勢の地に祀った(現在の伊勢神宮)、斎宮の伝説上の起源とされる神
・天児屋根命(アメノコヤネノミコト)岩戸隠れの際、岩戸の前で祝詞を唱え、天照大御神が岩戸を少し開いたときに、天太王命とともに鏡を差し出した。天孫降臨の際の五伴緒の一人。中臣連の祖
・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)第12代景行天皇の皇子で、第14代仲哀天皇の父。熊襲征討・東国征討を行ったとされる
由緒がまたすごい
景行天皇40年(西暦111)十月、日本武尊、伊勢神宮の荒祭宮である礒宮を此の地へ移祀したと伝えられる
延喜式内社の常陸二十八社の小社
紀貫之歌碑
つねよりも 春べになれば さくら川 波の花こそ まなくよすらめ
西を向く神社といえば出雲大社だが、ご祭神を見る限り、出雲に国を譲らせたメンバーだが?
初冬の西陽なので、山道の向きは南西に延びているというのが、正しいようだ

本殿周りの柵に、短冊が掲げられている
板に書いた俳句・短歌を奉納し、神社玉垣に掲示しているのだという
本殿北に位置する「要石」
鹿島の要石(凹形)が鯰の頭を押さえ、礒部の要石(凸形)は尾を押さえるといわれており、この地は鹿島神宮の神領であった


摂社のひとつに鹿島社がある
神明流造の本殿は、どっしりと重量感があるが、一軒四方なので12人の神様がひしめき合っておられるのだろう
堅魚木が5本(奇数は主に男性神を祀る)、千木が内削ぎ(地面と平行に横切りは主に女性神を祀る)で、バランスをとっているのかな
ウバユリの実が、境内の杜にたくさんできている

神社の南東側には空堀跡が見られ、城跡だったことがわかる
笠間氏の家臣磯部氏の館跡だという

社外摂社の一つ、唊嗽(しゃびき、咳嗽)神社
御手洗(みたらし)池では、櫻川磯部稲村神社の神職の禊が行われたという
唊嗽神社
境内の石碑によればご祭神は唊嗽大神だが、『茨城県神社誌』によると、ご祭神は山の神、大山津見(おおやまつみ)命と野の神、鹿屋野比売(かやのひめ)命
愛宕神社…火産霊大神、雷神社…雷大神、熊野神社…熊野速玉大神 熊野夫須大神、白山神社…菊理媛大神、淡島神社…少名彦大神を合祀している
櫻川磯部稲村神社から北に1kmにある、香取神社は、駐車場がわからず写真も取れなかったが、御祭神は経津主命。創建年代など御由緒は不詳。旧社格は村社
鹿島神宮の神領だったことを考えると、この香取神社もかなりの歴史ある神社だろう

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