6/02/2025

2025/6月のハイク(高山~戦場ヶ原)

2025/6/02 (Mon)

好天予報の今日のハイク先として、尾瀬ケ原を検討したが、どうせ行くなら山小屋泊が良いので、今回は却下
次点の裏日光田代山を調べると、冬季林道封鎖解除が今週末と分かり、断念
千手が浜のクリンソウの見頃は来週から、との自然博物館情報
それではと、クリンソウとセットで考えていた中禅寺湖北の高山を登り、歩き足らなければ戦場ヶ原散策と決まった
Startは竜頭の滝上駐車場を予定していたが、朝10時ですでに満車
仕方なく滝下駐車場から、龍頭の滝を横目に歩き始める
滝の周辺では、トウゴクミツバツツジがまだ見頃だ
先週の茶ノ木平にたくさんあった、ハウチワカエデ(羽団扇楓)は、葉柄が短く有毛だが、葉の直径より長く無毛だと、オオイタヤメイゲツ(大板屋名月、Acer shirasawanum Koidzumi、カエデ科カエデ属の落葉高木)だという
クチベニズイセン(口紅水仙、Narcissus poeticus、ヒガンバナ科スイセン属の耐寒性球根)は、誰かが植えたものだろう
茶ノ木平、中禅寺湖遊覧船、霧降大山と、4週連続の日光詣でだ

高山への取り付きに、大量のバイケイソウ群落があるが、まだ花穂は伸びていない
茎から葉が出るところにできる葉状片を托葉(たくよう)といい、托葉(写真で白く見える部分)を持たないミヤマカラマツは、選択から外れる
カラマツソウとハルカラマツの違いは、小葉が倒卵形で浅く3裂するカラマツソウ、くさび状倒卵形で先は切形から円形で浅く3裂するハルカラマツ
上の写真はハルカラマツ、下はカラマツソウに見え、どちらもあるように思える
日当たりの良い場所では、ズミの花が満開

ピンクの蕾も、まだあるようだ
ふたたび、全草に猛毒のアルカロイドが含まれているという、バイケイソウの中を歩く
私のシャツもバッグも、バイケイソウに染まっている

枝の隙間から日光白根の山頂が見える
中腹ぐらいから、シロヤシオも現れた
たまに岩場もあるが、
新緑の明るい森の中を、緩やかに登る
ズダヤクシュ(喘息薬種、Tiarella polyphylla、ユキノシタ科ズダヤクシュ属の多年草)のようだ
「ズダ」とは、喘息(ぜんそく)の信州の方言で、喘息に効く薬草であるという
亜高山のやや湿地に、よくあるそうだが、初めて出会った
登山道は、高山の東の尾根に向かい、北側から巻くように登る
緩やかとは、言えなくなってきた


尾根道に出ると、南(左)の中禅寺湖からの風が吹きあがって、気持ちがいい
宮城県・山形県以南、関東地方、長野県・静岡県までの範囲に分布し、亜高山帯の林内、稜線上などに自生するため、東国の意味のアズマを付けた、アズマシャクナゲ(東石楠花、Rhododendron degronianum、ツツジ科ツツジ属シャクナゲ亜属の常緑低木)で、別名をシャクナゲというから、混乱する
左手に見える中禅寺湖
右手には戦場ヶ原



シロヤシオ、戦場ヶ原、太郎山系
行き交う人もほとんどなく、ゆったりと森を満喫できる、いい山だ




光があると、映えるねえ

高山への最後の登りが始まり、視界が開けてきた
アオダモの花だと思われる


男体山も姿を現す
男体の左に、大真名子、小真名子、太郎山が続く

栃木百名山第38座の高山山頂に到着
お昼時もあり、多くの人がピクニックをしているが、女性比率が高い
山頂広場で弁当を食べ、西側へ下る
西の斜面には、シロヤシオが群生
お天気の崩れもなさそうだ







ジグザグに急降下する
シロヤシオは上部に密集しており、さわやかな緑の森になる
転落防止の鎖場はあるが、下山には必要なさそう


中禅寺湖~小田代ヶ原線と合流し、小田代ヶ原へ
登山道とは異なる解放感あふれる径
大真名子山が見える

スギゴケ(杉苔、Polytrichum juniperinum、コケ植物)とその胞子体

前出のズダヤクシュ

小さくて、上からだと横に開いたように見える、白いツボスミレ(ニョイスミレ)
カラマツソウ系の新葉かな?
標高が下がり、再びズミに迎えられる

茎が赤茶色をしたキヨタキシダ(赤コゴミ、イッポンコゴミ)の芽は、こんな風に一本ずつ生えることが多いらしいが、本当か?

とても美味しいらしい
赤沼~千手が浜バス道路を左折して小田代ヶ原へ向かう途中、ルイヨウショウマ(類葉升麻、Actaea asiatica、キンポウゲ科ルイヨウショウマ属の多年草)と思われる植物を発見
果実は黒色ならルイヨウショウマ、赤ければアカミノルイヨウショウマ、白いとシロミノルイヨウショウマだというが、実がなるまでわからない

すぐ隣には、ヤマシャクヤク(山芍薬、Paeonia japonica、ボタン科ボタン属の多年草)
雄蕊はへたってしまっているが、花が開いているのは3~4日程度だというから、ラッキーだ
小田代ヶ原の東を湯滝方面へ
ウリハダカエデと思われる
タチツボスミレの葉に、赤い葉脈が見えるのは、
アカフタチツボスミレ(赤斑立壷菫、Viola grypoceras、スミレ科スミレ属の多年草)
黒褐色の葉は胞子をつける胞子嚢で、男ゼンマイと呼ばれるものらしく、後から生えてくる女ゼンマイ(栄養葉)を食用とするらしい

今年もオオウバユリの葉が出てきた
頭上はズミの木
小田代ヶ原の西には日光白根がそびえるのだが、手前にある外山などの山で隠される
ズミの花

蕾も多い
ズミの木が、こんなにあったんだ
黄色で梅のような花を咲かせるのは、ツルキンバイ(蔓金梅、Potentilla rosulifera、バラ科キジムシロ属の多年草)のようだ
オオウバユリは、あちらこちらで新芽を吹いている

カエデの若木のようだ
ミヤマセントウソウ(深山仙洞草、Chamaele decumbens、セリ科セントウソウ属の葉が特に細かい変種の多年草、日本固有種)

ツマトリソウ(褄取草、Trientalis europaea、サクラソウ科(ヤブコウジ科)ツマトリソウ属の多年草)
通常花びらは7枚だが、6枚や8枚のものもわずかに存在するといい、雄しべも裂片と
同じ数だという
那須マウントジーンズで出会ったものがマイヅルソウだとすると、これはかなり小さく、ヒメマイヅルソウと言いたいのだが、日光の花図鑑にはマイヅルソウしか載っていない
葉もかなり弱弱しい

茎の上部や葉の裏面に突起毛があるのが、ヒメマイヅルソウだというが
ヒメマイヅルソウ(姫舞鶴草、ヒメマイズルソウ、ケマイズルソウ、ニッコウマイヅルソウ、Maianthemum bifolium、キジカクシ科マイヅルソウ属の多年草)に仮同定
(ヒメ)マイヅルソウの群生に小躍りしていると、地面に泡のような
これはひょっとして
ギンリョウソウではないですか!
まだ生まれたてのようで、弱弱しい

戦場ヶ原の泉門池分岐点までの間、(ヒメ)マイヅルソウがわんさかとある

ミヤマニガイチゴの幼木だろうか?
ゼンマイの若芽は、女ゼンマイだろうか?
ようやく戦場ヶ原へ出て、中央から左へ、大真名子、小真名子、太郎
ズダヤクシュ(喘息薬種)
湯川を渡る
アマドコロ
ズミの幼木
青空は無くなった
ワタスゲの実だ
何とか背景の山を入れようと、木道からカメラ視線を下げて、苦労して写真を撮る
駒止湿原では、実が飛んだ後のワタスゲしか見れなかったので、聖地でまともな姿を、初めてカメラに収められた


里山では実ができているウグイスカグラも、ここではまだ咲いている
ズミ一色の戦場ヶ原
ワタスゲと男体山


竜頭の滝上流まで戻ってきた
だんご屋で一休み
ノコギリソウの葉



本日であった動物;
高山山頂で、人間多数。戦場ヶ原で、小学生とinbound多数。

今日は右の紫を歩きました

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