6/26/2025

礼文島旅行(Day-3 林道コース(北)~礼文滝)

2025/6/26 (Thu)

Day-2から続く
旅行5日目、実質行動できる最終日
昨日のバスの中で「礼文滝もいいよ」と聞いたこともあり、礼文林道縦走と礼文滝コースのセットに挑戦

昨日と同じSeicoMartで昼食とドリンクを買い出し、バスで林道入り口まで
「林道コース」では地味なのか、「花と海の道」とか「フラワーロード」とか書いてある
離島のため、大型哺乳類であるヒグマやキタキツネは生息していず、ヘビなどのハ虫類は全く生息していないが、ネズミ、シマリスやイタチなどの小動物がすんでいる森
林道上に小さな糞があったが、イタチかな?
今日出逢った植物も、記録に残していこう
ヨツバヒヨドリ
ヤマアジサイは北海道には無いようなので、中禅寺湖畔でもみた、ミヤマガマズミだろう



ウツボグサの葉は、葉柄がついて茎に対生し、葉身は長さ2 - 5 cmの披針形から卵状長楕円形
合致するので、ウルップソウではないな
「林道コース」でいいんじゃないか?
所詮団体バスは通れないし、好きな人だけ歩く道で、いいと思う
オオミズアオ(大水青、Actias aliena、(旧)Actias artemis、チョウ目ヤママユガ科の蛾)の羽化直後
いや、羽化の途中か
茎は単一で直立し、茎の下部に2葉が接してあり、茎に4-5個の鱗片葉が互生するという、トンボソウとは異なるので、
茎は太く円柱形で直立し、葉は5-10個が茎に互生し、葉身は楕円形~狭長楕円形、先端は尖り、縁は波状に縮れ、3-5筋の葉脈が目立つ。葉の基部は鞘状になって茎を抱く、がすべて合致で、
ノビネチドリ(延根千鳥、Neolindleya camtschatica、ラン科ノビネチドリ属の多年草)の実で、淡紅紫色の花を穂状に多数つけるという
シロバナノヘビイチゴに似て、北海道に生えるのは、
エゾノヘビイチゴ(蝦夷蛇苺、バラ科キジムシロ属の多年草)

だらだら登りだが、今日もお天気に恵まれた
礼文島北部の山々
レブンシオガマだがまだ若いのか、花間隔が離れている
キジムシロはどこにでもあると言ってしまえばそれまでだが、礼文島にもある

礼文島から利尻山が見える日は、6月には数日しかないなどと聞いたが、ラッキーだ
レブンシオガマと利尻富士
クマザサとエゾブキの中を、スタートしてからず~っと、ひたすら登る
西の海が見えた。あの谷の先が礼文滝かな
今日も真上から、レブンシオガマ

南北に延びる林道コースのほぼ中間から、礼文滝コースが始まる
礼文滝コースへは、林道コースの南側から入るのが一般的なようだが、いつも逆を取ってしまう
今日の、チシマフウロ

マムシグサ と比べ、葉が小さく、茎の上まで広がるという、
コウライテンナンショウ(高麗天南星、エゾテンナンショウ、アイヌ語名:ラウラウ、サトイモ科テンナンショウ属の多年草)
ハチドリを横から見たとしか思えない、レブンシオガマ

今月初めに小田代ヶ原で散々出会った、ツマトリソウと、右下にマイヅルソウ
褄がピンクの褄取草と、右下にゴゼンタチバナ
利尻のポン山で見つけた、ゴゼンタチバナは、礼文では初めて出会った
桃岩コース、岬めぐりコースの花は、島の西斜面に強風に耐えながら咲く花たちだが、今日のコースは少し様子が違いそうだ
カメラの設定を、植物用の絞り全開接写モードと、風景用の絞り込み遠景モードを切り替えながら撮っているが、たまに切り替え忘れる
シラネニンジン(白根人参、チシマニンジン、Tilingia ajanensis、セリ科シラネニンジン属の多年草、高山植物)

中央の山は、三角山

礼文島北部の眺め


歩き始めから登り続け、ようやく下りが始まります

ツバメオモトも、礼文では初めて
ありゃ、また登るんかい
今日はお初の、レブンウスユキソウ
通称「ハイジの丘」に出たようだ
レブンウスユキソウだらけ
日本のエーデルワイスとも言われているようだけど、
エーデルワイスとは、セイヨウウスユキソウのことだが、日本には存在しないらしい
なので日本では、ウスユキソウ属に分類される高山植物全てが、エーデルワイスと称されることがある。響きがいいもんね
花弁ように見えるのは、苞葉と呼ばれる葉であり、紫外線から植物を保護するためではないかな

聞いた話では、林道コース南部にある「ウスユキソウ原生地」には、まばらにしか咲いていないとか
ここまで来るのは、団体客には無理だし、内緒にしておこう
頭花には雄花と雌花が混在するので、真ん中が雌花、周りが雄花かと思いきや、タンポポのように舌状花、と思いきや管状花という丸い塊(頭花)に入っている一本一本が、雄花と雌花に分かれているそうだ
すし詰め満員電車状態だな
頭花は、順番に開花していくのだろう

葉が撮れていないのでおバカだったが、葉脈に沿う白斑があれば、ジンヨウイチヤクソウだが、わずかに見える葉には白斑はみえず、先の曲がった雌蕊が突き出してもいない
狭い翼がある葉柄を持ち、雌蕊は曲がらず、花から突き出ていると、カラフトイチヤクソウだが、雌蕊の飛び出しは無い
雌蕊にかんしては、これから成長するのかしら
額がはっきり認識でき、見た目から、
カラフトイチヤクソウ(樺太一薬草、Pyrola faurieana、ツツジ科(イチヤクソウ科)イチヤクソウ属の常緑の多年草)と同定

「ハイジの丘」から「ハイジの谷」への下りは、つづら折りの急こう配

急斜面に咲く、ヤマブキショウマ

帰路はここを登り返さねばならない

谷に流れる沢は無名のようだが、礼文沢とすればいいのに
下るよりも登る方が楽かもしれない




ようやく沢岸に到着
今日最初の、エゾカンゾウ
初登場の、
イワベンケイ(岩弁慶、ナガバノイワベンケイ、イワキリンソウ、R. rosea L.、ベンケイソウ科イワベンケイ属の多年草)は雌雄異株で、雄株の花は黄色が強い
雌株は赤みがある
ロープの張られた沢渡り

エゾニュウの力こぶ

ここのロープは、かなりざっくりとしか張られていない
そこで案の定、右足どっぷり

厄落としができましたね
利尻のポン山以来の、ツルアジサイ
ミヤマオダマキが、ポツンと
今日も、イブキトラノオ
両側は切り立った崖
5~6回は沢渡りをする

礼文には、白花のエゾノコギリソウと、赤花のキタノコギリソウがあり、桃岩コースで見た花を付ける前のキタノコギリソウより、もっと細目のノコギリ刃なので、
エゾノコギリソウ(蝦夷鋸草、オオバナノコギリソウ、Achillea ptarmica L. subsp. macrocephala、キク科ノコギリソウ属)で、変種にホソバエゾノコギリソウがあるという



波打ち際が、見えてきた

これは求めていたレブンソウだろう、と思ったが、全身に細かな柔毛が生えており、葉や茎が白っぽく見え、花が上向きに咲く、とは言えないな
昨日と同じ、ハマエンドウだ
良く成長した、イワベンケイの雌株

日本海に出た


スコトン岬にあった、シロヨモギも、紫外線対策か?
花を付ける花茎と、そうでない短茎がある
頭花は舌状花がなく筒状花のみで構成される


桃岩コースで出会った、トウゲブキ

沢の水が、滝になった


砂浜に着くと、大きな花の塊

ハマハコベ(浜繁縷、Honckenya peploides subsp. major、ナデシコ科ハマハコベ属の多年草)

萼片は5個、卵形から卵状披針形になり、先端が尖り、花弁は5個、萼片とほぼ同じ長さかまたは短く、さじ形になり、先端は円頭か少しへこみ、雄株と雌株または雄株に雌花がまじることもあるそうだが、異論はないよ
歩いてきた沢が、そのまま礼文滝になるのは、知らなかった

沢が無名なら、流れ落ちる海岸も無名だという。礼文浜でいいじゃん

ずっと一緒に歩いてきた沢の水だが、意外な消え方をする
滝の正面に腰を下ろし、弁当を広げる

Day-3その2へ続く

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