7/26/2024

2024/7月のハイク(駒止湿原)

2024/7/26 (Fri)
今日も宇都宮は36℃予想のため、福島県南会津郡から駒止(こまど)湿原へ
途中、福島名産の桃「あかつき」購入で立ち寄った道の駅 たじまで、名物「ベジタブルソフトクリーム」をいただく
味は当地の特産品、アスパラガスとトマトのH&H
アスパラガスの味は感じられなかったが、枝豆のような緑色の味がした
トマトは、ほんのりだがトマトの味がした
国指定天然記念物の駒止湿原
福島県大沼郡と南会津郡との郡境に接した分水嶺地域に散在している湿原で、標高約1,100mのブナ林地帯にあり、その代表的なものは水無谷地・白樺谷地・大谷地からなっている
南会津側の駐車場から入る大谷地(おおやち)には、キンコウカ、ミツバオウレンなど高山性湿原植物やニッコウキスゲ、リュウキンカなども生育している

ふくしま緑の百景の一つだそう
駐車場から大谷地への道脇に、ヒカゲノカズラ(日陰鬘、日陰蔓、蘿(かげ)、Lycopodium clavatum、ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属のシダ植物)
胞子は茎の所々から垂直に立ち上がる緑色の枝を出し、その先端に胞子のう穂をつける
京都の伏見稲荷大社の大山祭では、神事の後、参拝者に若返りの象徴と云われるヒカゲノカズラと神酒が授与されたり、また奈良県率川神社の三枝祭では、ヒカゲノカズラを頭に挿した4人の舞姫が「五節の舞」を奉じるなど、神事との関連がある植物
ウツボグサのようだが、葉柄(ようへい)があるので、タテヤマウツボグサではないが、ミヤマウツボグサであろう

ヨツバヒヨドリがそこかしこに
ミズギク(水菊、Inula ciliaris、キク科オグルマ属の多年草、日本固有種)もあちこちで咲いている
ガマズミの実
アカヌマベニタケ(赤沼紅茸、Vermilion Waxcap、Hygrocybe miniata、ハラタケ目ヌメリガサ科アカヤマタケ属の菌類)と思われるきのこが、あちらこちらに頭を出している

巨大なタマゴタケ(卵茸、slender caesar、Amanita caesareoides Lj.N. Vassiljeva、テングタケ科テングタケ属の菌類)が、湿原手前に落ちていた
駒止湿原を構成する3つの湿地のひとつ、13.3haある大谷地に入る
アキノキリンソウが咲き始めている
ミズギクだが、尾瀬、日光周辺地域と東北地方南部に分布するオゼミズギク(尾瀬水菊、Inula ciliaris (Miq.) Maxim. var. glandulosa Kitam)かもしれない

コバギボウシも真っ盛りだ
ヒオウギアヤメやニッコウキスゲの種が膨らんでいる
むかごが無いので、コオニユリ
まだ蕾もある
カキラン(柿蘭、スズラン、Epipactis thunbergii A. Gray、ラン科カキラン属の多年草)は、初めて出会った


コバギボウシ
花にかすかな黒線が見れるので、サワオトギリではなく、オトギリソウ(弟切草、ヤクシソウ、アオグスリ、Hypericum erectum、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)だろう
こちらは葉に明点(白点)があるので、サワオトギリ(沢弟切、Hypericum erectum、オトギリソウ科オトギリソウ属の多年草)だろう
んんん、まあどちらでもよいか
コオニユリ、3枚


ノリウツギの花も、大谷地全体に広がっている

ピンク色のノリウツギ
コバギボウシの花と、ワタスゲ(綿菅、スズメノケヤリ(雀の毛槍)、Eriophorum vaginatum、カヤツリグサ科ワタスゲ属の多年草)の白い綿毛がわずかに残る


コオニユリの蜜を吸う、ウラギンヒョウモン(裏銀豹紋、Fabriciana adippe、タテハチョウ科ドクチョウ亜科ヒョウモンチョウ族のチョウ)
コバイケイソウの枯葉だと思うが、実はどこへ消えたのか

榛名湖畔でも見かけたが、それよりも小型の植物
ノダケ(野竹、土当帰、Angelica decursiva、セリ科シシウド属の多年草)なのか?
変わった葉の出し方の植物だ
コバノトンボソウ(小葉の蜻蛉草、Platanthera tipuloides subsp. nipponica、ラン科ツレサギソウ属の地生の多年草)に出会う
距という、花の後ろのしっぽが、やに長い

ツルコケモモの若実(クランベリー)だろうか

ミカヅキグサ(三日月草、Rhynchospora alba、カヤツリグサ科ミカヅキグサ属の多年草)
わずかな綿毛を残すワタスゲの原

山地湿原において、踏みつけによる荒廃によって出現する、代償植生の代表的なものの1つとされているミタケスゲ(御岳菅、深岳菅、Carex dolichocarpa、カヤツリグサ科スゲ属の多年草)


ミズギクとコバノトンボソウ
サワギキョウ
毒性の強いアルカロイドを持つ有毒植物ですって


シロバナカモメヅル(白花鴎蔓、Vincetoxicum sublanceolatum var. macranthum、キョウチクトウ(ガガイモ)科カモメヅル属のつる性の多年草)
褐色の花弁のコバノカモメヅルは、榛名山のゆうすげの道で見たばかり





オオヤマサギソウ(大山鷺草、Platanthera sachalinensis、ラン科ツレサギソウ属の多年草)
ナナカマド(七竈、花楸樹、オオナナカマド、エゾナナカマド、ヤマナンテン、Sorbus commixta、バラ科ナナカマド属の落葉小高木・高木)か?

ワタスゲに似るが、小穂が単独ではなく1つの花茎から数個つく、サギスゲ(鷺菅、Eriophorum gracile、カヤツリグサ科ワタスゲ属の湿地性の多年草)


ミズギク
キンコウカ(金光花、金黄花、Narthecium asiaticum、キンコウカ科キンコウカ属の多年草)
毒性のあるサポニンを含むという





大谷地をぬけ、ブナの林を歩く
ゲンノショウコ発見
湿地を抜けると再びヨツバヒヨドリの群生
葉が2枚対生のヒヨドリバナに対し、4枚輪生のヨツバヒヨドリ
林道を進むと白樺谷地の入り口だが、あまり変わり映えがなさそうだったので、駐車場へ引き返す
花はそれほど大きくなく、しぼんだ花がオレンジに変色しているので、メマツヨイグサではなくマツヨイグサだろう
1m以上直立しているのが、気にはなるが、、、
ヤナギラン(柳蘭、Chamerion angustifolium、アカバナ科ヤナギラン(アカバナ)属の多年草)
花は下から上に咲いてゆくようだ
山火事の跡地、森林の伐採跡地、林道沿いの湿った草地などに群落をつくることが多いという

ノリウツギの幼木のようだ
ヤマブドウ(山葡萄、Vitis coignetiae、ブドウ科ブドウ属のつる性落葉低木樹)

ミヤコグサ

ツルフジバカマ(蔓藤袴、Vicia amoena、マメ科ソラマメ属のつる性多年草)
小葉は5〜8対なのに対し、クサフジには小葉が17〜18枚以上あるという
葉が丸みを帯びているので、オオカメノキ
葉脈がはっきりと出ていて、葉縁に細かい鋸歯があるのは、ガマズミ
林道の途中にある「ぶなっこ遊歩道」へ寄り道
ヤマハハコは、宮城蔵王で出会いました
拡大して、バラのような花の造りを観察してみて

ブナ林の中は、柔らかな陽ざしで気持ちいい





テングタケ(天狗茸、Amanita pantherina (DC. : Fr.) Krombh.、テングタケ科テングタケ属のキノコ)でしょうか

ニガイグチモドキ(Tylopilus neofelleus、イグチ科ニガイグチ属のキノコ)ならば、食べても毒ではないそうですが、ニガくてとても食べられないとのこと

セイヨウタマゴタケ(西洋卵茸、Amanita caesarea(Scop.:Fr.)Pers.、テングタケ科テングタケ属テングタケ亜属タマゴタケ節のキノコ)




駒止湿原からの帰路の山道で、オオウバユリを発見
これもガマズミです
ヤマユリは、民家のエリアにたくさんありました
南会津町中荒井にある、開当男山酒造で、南会津産米「夢の香」だけを使用した純米吟醸「南山」を、自分土産に購入
栃木県に入り独鈷沢わさび園で、擦りたての生わさびを乗せた、生わさびソフトクリームはおすすめ
下野市下古山出身のばあちゃんおすすめの「わさび丼セット」は、現在は土日限定品
早く食べに来よう

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