7/10/2024

群馬旅行(榛名神社)

2024/7/10-2 (Wed)
次の目的地の榛名神社へ降りる道に、異様なものがある
この角度で見ないと、それらしく見えない
延喜式内上野国十二社の群馬郡小社の榛名神社
参道右手に、国登録有文の門を持つ古刹風の蕎麦屋があるが、水曜定休
昼飯は下仁田のこんにゃく料理と決めているので、先に進む
想像よりも奥深い神社だ
神仏分離により、仁王像に代わり随神像が置かれた随神門は、弘化4年(1847)に再建された入母屋造、瓦棒銅板葺きの八脚門で国指定重文

随神門の先には、ウバユリが蕾でお出迎え
第31代用明天皇元年(586年)に祭祀の場が創建されたといわれ、中世は関白道長の子孫が代々座主を受け継いだ神仏習合の時代が続き、戦国時代には荒廃したようだ
近世に入り、慶長19年(1614)頃に天海(南光坊智楽院慈眼大師)の手により榛名山は復興され、修験道の霊場として明治初期まで続いたようだ

みそぎ橋を渡る



三重塔は神仏分離の際取り壊しが示唆されたが、神宝殿として残された高崎市指定重文


雨ごいの神が隠れていそうな行者渓
榛名川に落ちる瓶子の滝(みすずのたき)
滝の流れている両脇の岩を、神に捧げる神酒を入れる器の瓶子(みすず)に見立た命名
武田信玄が高崎市箕郷町の箕輪城(日本100名城)攻略のとき、戦勝を祈願して矢を射立てたといわれる矢立杉は、樹齢推定600年の国の天然記念物
西上野(高崎)を支配する長野氏信業の子長野業正の時代に、武田信玄の侵略がたびたび繰り返され、業正はことごとく退けていたが、業正の死を知るや武田信玄は再び西上野への侵攻を開始、近隣の城を落とし、また調略を仕掛け寝返らせていったという
小田原征伐の後関東に入封した徳川家康は、12万石をもって箕輪城を井伊直政に与えた
神幸殿は安政6年(1859)建立の国の重文で、古制により彩色は施されていない
神幸祭のとき、神輿が出御しとどまる社殿
右に曲がって行く門が神門で、上部は双龍門
神門のところに、国指定重要文化財の一覧が示されている
神門前から瓶子の滝を見返す
神社の場合、手水舎(ちょうずしゃ)と言わず、御水屋(おみずや)というのかな
神門から内にはいると180度回転して双龍門へ向かう
双龍門は、安政2年(1855)建立の入母屋造銅板葺き一間一戸四脚門で総欅造り
正面と背面に千鳥破風、四面に軒唐破風をつけ、4枚の扉にはそれぞれ丸く文様化された龍の彫刻が施されていることから双龍門と呼ばれるようになった
天井には高崎藩士矢島群芳による、上り龍、下り龍の絵があったようだが、見落とした

左の岩は鉾岩(ぬぼこいわ)と呼ばれ、奇岩・怪石が周りを囲んでいます

2017年度から2025年度にかけて、群馬県内にある文化財の修復事業としては過去最大規模となる総額23億円をかけ、百数十年ぶりに大修理が行われている
2021年に修理を終えた双龍門の資料
双龍門をくぐり、岩山の中を本殿に向けて曲がりながら登る
神楽殿は、明和元年(1764)再建の国の重文
舞台は板張りで三方吹放ちとして、格天井には花鳥図や神楽面が描かれているが、神楽殿の修理は2025年まで
本社・幣殿・拝殿は4年がかりで修理中


再現途中の拝殿かと思いきや、2019年に修復完了した国祖社・額殿で、ここでお参りができます
国祖社は、神仏習合期には勝軍地蔵と阿弥陀仏を安置していた本地堂で、享保年間(1716 - 1735)の建築、接続する額殿は文化11年(1814)の建築で、もとは神楽拝観所
工事の防音シートにも、手が込んでいるが、ここが本社・幣殿・拝殿
棟札により文化3年(1806)の建立が判明、本社は背後の御姿岩と接続しており、御姿岩内の洞窟に御神体を祀っているという
工事中のため立ち入れませんでしたが、岩内の洞窟を本殿として御神体が祀られている御姿岩
主祭神は火の神 火産霊神(ほむすびのかみ)と土の神 埴山姫神(はにやまひめのかみ)ですが、御内陣と呼ばれる屈の中は、神職者すら見ることのできない「秘中の聖域」だという
境内をぐるりと一周し、社務所前から再びの鉾岩と双龍門
神門をくぐり、神幸殿


大岩に扉がある東面堂は、神仏習合期には岩の中に須弥檀が設けられ、千手観音像(秘仏)が安置されていたという
歌川広重が描いた「榛名山雪中図」にも東面堂の姿が見えるというが、
どれのことだろう
途中の茶屋でみそおでん
うめとくるみをいただく

ゆうすげの道から榛名湖をぬけて、榛名神社まで「関東ふれあいの道」が続いている
サワグルミ(沢胡桃、カワグルミ、ヤマギリ、フジグルミ、Pterocarya rhoifolia、クルミ科サワグルミ属の落葉高木)
翼を持った種子を着けた40cmほどの果穂を下垂し、種子は風によって散布される
榛名山をあとにして、昼食場所の下仁田へ向かう途中、妙義山の不気味な姿
こんにゃく料理を出す旅館の食事は予約制で、当日は無理と断られ、名物ばあちゃんのいる店は、火曜日定休のはずが本日もお休み
ドライブインのようなところで食べる気もせず、と言っても営業中の店はほとんどなく、下仁田町の道の駅まで来た

昼食は抜きにして、本日の宿へ直行する
前橋市大友町のビジネスホテルは、夕食無しなので近場へ出かける
計画していた蕎麦屋に念のため電話すると、今晩は営業していないと
あれ?ホームページでは第3水曜がお休みとありますが?
水曜はお昼までなんですよ、人がいなくて~
今日は何なの?日がいけないの?群馬がやる気ないの?運が悪いだけ?
「いいあんばい」という飲み屋を探し出し出かけたが、英語表記がEat & By
で、バイガイの突き出しをいただく

山芋ぽんず
豆腐サラダ
ホルモン焼
なんこつ
豚串焼き
梅と高菜のおにぎり

ホテルの風呂は温泉ではないものの、ジャグジー、高濃度炭酸泉、サウナ、水風呂付の浴場があり、脱衣室にはレモン水、マッサージチェアすべて無料
ベットにはテンピュール社製マットレス&枕でテンピュールならではの包み込むような心地よい快眠を体感

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