7/10/2024

群馬旅行(榛名山)

2024/7/10-1 (Wed)
朝食前にひと風呂浴びて、旅館の朝食は、これでよし
伊香保温泉を後に、榛名山へ向かう途中、長峰公園展望台から見た立山連峰方面
日光白根、赤城山方面
開店前で、温泉まんじゅうが買えなかった、伊香保温泉街
薄く雲海のかかった赤城の山々
榛名湖の入り口、榛名富士のたもとのビジターセンターに駐車
①正面の榛名富士登山、②榛名湖南側の山歩き、③ゆうすげの道から相馬山登山、と選択肢を持っていたが、お天気は下り坂
午前中は雨はなさそうとの予報なので、③を途中まで行くことにする
赤城山・妙義山と共に上毛三山の一つ、榛名山の火山活動によって生まれた、標高1,100mにあるカルデラ内に生じた火口原湖で、万葉集の時代には「伊香保の沼」といわれたようだ
花びらの基部に黄色のマークが見えるので、ノハナショウブ(野花菖蒲、Iris ensata or Iris ensata var. spontanea、アヤメ科アヤメ属の多年草)は、牧野富太郎の命名
ミズチドリ (水千鳥、ジャコウチドリ(麝香千鳥)、Platanthera hologlottis、ラン科ツレサギソウ属の多年草)は、去年戦場ヶ原で会いました
チダケサシ(乳茸刺、Astilbe microphylla Knoll、ユキノシタ科チダケサシ属の多年草)

シシウド属かハナウド属の蕾
シモツケ(下野、キシモツケ(木下野)、Spiraea japonica、バラ科シモツケソウ属の落葉低木)
ゆうすげの道入り口
カワラマツバ(河原松葉、Galium verum L. subsp. asiaticum (Nakai) T.Yamaz. var. asiaticum Nakai f. lacteum (Maxim.) Nakai、アカネ科アカネ亜科ヤエムグラ属の多年草)

キバナカワラマツバ(Galium verum subsp. asiaticum)が親で、白花品種なのでキバナを取った命名は、Nakaiさんのようだが、初めての花だ

花は密で花弁は4枚が十字、

葉がヤエムグラ属の特徴を示す
5裂した下に5枚の葉があるが、葉先が丸いトウダイグサと異なるので、ハクサンタイゲキ(白山大戟、ミヤマノウルシ、オゼヌマタイゲキ、オゼタイゲキ、Euphorbia togakusensis Hayata、トウダイグサ科トウダイグサ属の多年草)で良いと思う

葉は互生し、狭長楕円形、葉の中央には白筋がある特徴も一致
ナツツバキ(夏椿、シャラノキ、シャラ(沙羅)、Stewartia pseudocamellia、ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木)
オオバギボウシ(大葉擬宝珠 トウギボウシ、ハヤザキオオバギボウシ、ウノハナギボウシ、ウツリギボウシ、アツバギボウシ、ヤマカンピョウ、ウリッパ、Hosta sieboldiana、キジカクシ科リュウゼツラン亜科ギボウシ属の多年草)の蕾
キバナノヤマオダマキ(黄花山苧環、Aquilegia buergeriana Sieb. et Zucc form. flavescens Makino. Aquilegia buergeriana Sieb. et Zucc. var. buergeriana form. flavescens Makino、キンポウゲ科オダマキ属の多年草)は、先日も金精峠で見たヤマオダマキの、萼片まで黄色のものを別品種として、Makinoさんが分類したのかな
ユウスゲ(夕菅、キスゲ、Hemerocallis citrina Baroni var. vespertina (H.Hara) M.Hotta、ワスレグサ科ワスレグサ属の多年草)は、夕方に花を開き、翌日の午前中にしぼむ、スズメガ媒花のひとつで、ゆうすげの道の目玉だ
すでに10時なので、ほとんどの花はしぼんでいた
田中澄江による『新・花の百名山』で榛名山を代表する花の一つとして紹介されている
ユウスゲはニッコウキスゲと同じ仲間だが、ニッコウキスゲがオレンジが濃いのに対し、レモン・イエローの花が特徴で、夕方から咲くのがユウスゲだ
相馬山(1,403m)に雲がかかってきた
小雨も降り始めていたので、相馬山登頂は中止とした


ゆうすげの道から見る榛名富士(1,390m)
コバノカモメヅル(小葉の鴎蔓、Vincetoxicum sublanceolatum、キョウチクトウ科(ガガイモ科)カモメヅル属のつる性の多年草)だろう
暗紫色をした星型は、花だという
葉が2枚対生なので、ヒヨドリバナ(鵯花、山蘭、Eupatorium makinoi、キク科ヒヨドリバナ属の多年草)のピンク色の蕾
こちらは白い蕾


メマツヨイグサ(雌待宵草、Oenothera biennis、アカバナ科マツヨイグサ属の2年草)
マツヨイグサ(待宵草)と紛らわしいが、マツヨイグサは夕方に花径3~5cm位の黄色い花を咲かせ、翌日の朝には黄赤色に変わってしぼんでしまう一日花に対して、メマツヨイグサ(雌待宵草)の花は萎れても赤くならない
オオマツヨイグサ(大待宵草)に対し、小さく優しい感じから雌待宵草だというが、オオマツヨイグサは夕暮れから花を開き始め、朝にはしぼみ始め、花の直径は8cmもあるという
メマツヨイグサの花は、直径3~4cmだというので、メマツヨイグサで当たりだろう

カラマツソウ属だろうが、カラマツソウ(落葉松草、唐松草 オオミノカラマツソウ、ミチノクカラマツソウ、Thalictrum aquilegiifolium var. intermedium Nakai、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草)なのか、ミヤマカラマツ(深山唐松、Thalictrum tuberiferum、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草)なのか、あるいはハルカラマツ(春唐松)なのか?
ハルカラマツ(春唐松、ニッコウカラマツ、Thalictrum baicalense、キンポウゲ科カラマツソウ属の多年草)は、春の名が付くが花期は6-7月で、分布は、北海道・福島県・栃木県・群馬県・埼玉県に限定され、湿り気のある草地など生育する、群馬県では準絶滅危惧(NT)だというから、これにしようか
小雨がぱらついているので、ゆうすげの道を歩く代わりに、森の中のハイクを選ぶ
ヤマブキショウマ(山吹升麻)が出迎えてくれる
アカショウマかもしれない
コメツツジ(米躑躅、Rhododendron tschonoskii、ツツジ科ツツジ属の落葉低木)も、去年キスゲ平でお会いした
山道で突然歴史のお勉強。天気が良ければ、木の向こうに榛名富士が良く見える場所でした
南側には榛名旭岳(1,236m)が見えたはず
ミヤマタムラソウ(深山田村草、ケナツノタムラソウ、Salvia lutescens var. crenata、シソ科アキギリ属の多年草)は、毛の生えた花弁と、雄しべが長く花から突き出すようになるのが特徴だが、花色がかなり白いので、シロバナミヤマタムラソウ(白花深山田村草、Salvia lutescens var. crenata f. leucantha、シソ科アキギリ属の多年草、ミヤマタムラソウの白花種)だろう
葉は3出複葉または1-2回羽状複葉で、小葉はあまり尖らず丸みがあるものと、尖ったものもあるようだ



ヤマアジサイ(山紫陽花、サワアジサイ、Hydrangea serrata、アジサイ科アジサイ属の落葉低木)この一帯は、白い花が多いと感じる
このハイク道は、「関東ふれあいの道・榛名山へのみち」になっている
キリンソウ(麒麟草、黄輪草、キジンソウ、キジグサ、Phedimus aizoon var. floribundus、ベンケイソウ科の多年草)
葉の縁は中央から先端にかけて鋸歯形状、マンネングサに似た花弁は5枚の多数の黄色い花を付ける
ゆうすげの道入り口まで戻り、ハルカラマツの群生
群馬県道33号渋川松井田線を渡り、榛名山ロープウェイ麓駅へ向かう途中の、オオバギボウシ蕾

シモツケ
ナツツバキ
オカトラノオやヤマホタルブクロも沢山咲いていたのに、写真が無かった!
晴れた日には富士山や日本アルプスも遠望できるという、榛名富士の山頂まで3分で運んでくれるが、今日は何も見えないだろう



車を榛名湖の南西に移動し、榛名湖と榛名富士、左に烏帽子岳(1,363m)
烏帽子岳から左に、鬢櫛山(びんぐしやま、1,350m)
左の大きな山が掃部ヶ岳(かもんがたけ、1,449m)で、榛名山系の最高峰


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