2024/11/22 (Fri)
南房総市の2寺訪問後、昼食にありつけず次の目的地に向かっていると、里のMUJI みんなみの里という、道の駅風の店を見つけた
無印良品を運営する良品計画が手がける、農産物の販売やいちご狩り、みかん狩りなどの農業体験の提供、地域の情報発信を行う総合交流ターミナルだという
Café&Meal MUJIで、里山のサラダバー付きのカツレツ デミグラソースと
スープカレーを満喫
南房総の地元野菜と、チキンベースのスープカレーが最高
食後は長狭平野の奥の、鴨川市平塚の真言宗智山派 高蔵山(たかくらさん)大山寺(おおやまじ、大山不動、大山不動尊)
鴨川市域の西端に位置する、標高219mの高蔵山の中腹にある
奈良時代の神亀元年(724)、奈良東大寺を開山した華厳宗の高僧 良弁(ろうべん)僧正が開基したと伝わる大山寺は、鎌倉時代には源頼朝、室町時代には足利尊氏、戦国時代には里見氏の信仰を集めたとされる
治承4年(1180)9月、源頼朝は大山寺に詣でて戦勝を祈り、鎧1両・太刀1振を奉納したと伝承される
不動堂よりも古い年代の建造といわれる、鐘楼(市指定有形文化財)
不動堂は、修繕中のようだが、安房国札三十四観音霊場第34番、安房八十八箇所60番札所
本尊は、鎌倉中期作の木造不動明王(県指定有形文化財)
不動堂向拝の「竜二態・波・雲」は、足場の影になっているが、享和3年(1803)9月に、彫物師 武志伊八郎信由(波の伊八)52才の作(県指定有形文化財)
十王堂
安房国札観音巡礼第34番札所の長徳院滝本観音堂は、明治以降荒廃し、昭和30年(1955)に本尊千手観音菩薩立像を大山寺不動堂内に移し、廃寺となった
絵馬「文覚(もんがく)上人霊験図」と
「西王母図」(藤原道貞筆)
境内からは安房鴨川へ広がる長狭平野と、太平洋が見渡せる
大山寺駐車場わきから、高蔵神社への山道がある
高蔵山山頂にある高蔵神社(石尊(せきそん)様)は、大山寺と共に良弁僧正が創建しており、幕末まで大山寺が別当寺だった
祭神は、日本武尊
天保11年(1840)に正一位石尊大権現高蔵神社と称し、明治6年(1873)に長狭21村(大山・主基・吉尾)の郷社となった
社殿の裏に、見晴らしのいい場所がある
「開山良辨大僧正旧跡」の碑
東京から最も近い棚田といわれ、「日本の棚田百選」にも選ばれた大山千枚田が、嶺岡山系のふもとに良く見渡せる
車を鴨川方向へ少し移動し、昨晩いただいた「寿萬亀」の亀田酒造
宝暦年間(1751~1763年頃)山伏によって白酒が造られ、神に供えられた事からこの地に酒造りが始まったという、270年続く老舗
試飲もできるが、これからまだ長距離運転が控えている
「寿萬亀愛山」という、素晴らしい名前の純米大吟醸酒があったが、一升8,000円で今度にしよう
純米酒で我慢
房総半島のほぼ中央山間部を北上し、「農業と食を美味しく。楽しく。思いっきり体験できる施設を目指して」カズサの郷 愛彩畑で、買い忘れた自然薯を探すが売切れ
金曜夕方5時で、東京湾アクアラインは木更津の手前から大渋滞
都内の首都高も真っ赤なのをよそに、圏央道で東金方面へ
一般道で成田を目指し、常磐道~外環道でつくばへと思っていたが、筑波手前で事故渋滞の模様
一般道をそのまま霞ケ浦へ向かい、往路と同じ道へ出て上三川へ
運転はかなり疲れたが、充実した房総旅行でした